第144回芥川賞・直木賞が2011年1月17日に発表になりました。
芥川賞、直木賞とも7年ぶりにダブル受賞となって、話題になっていますが、あの国での現代文学はどうでしょうか。今朝も2カ国をコネクトしてお送りします。
ギリシャ、アテネ。 アナグノストゥ直子さん
「ギリシャ人はあまり本を読みません」
韓国、ソウル。 南美華さん
「日本とあまり変わらないぐらい読むようです」
ギリシャ、アテネ。 アナグノストゥ直子さん
日本は活字離れと言われているものの、通勤電車などで読書している人が結構いるように感じますが、ギリシャでは本を読んでる人をあまり見かけません。
もちろん学生は必要に迫られて読むのですが、趣味で読んでる人はあまりいません。
文学賞はいくつかあるが、日本のように一般人がそれほど興味を持っているわけでもなく、知名度はあまり高くないようです。
現代の著名な作家にはヒモナス氏やホメニディス氏が挙げられるが、突出して有名な作家はこれといっておらず、50年ほど前の作家で「アレクシス・ゾルバス(その男ゾルバ)』で有名なカザンザキスが今でも人気なくらい。 ギリシャのインテリ層が好んで読むのはロシアのクラシック文学が多いと思われます。 ギリシャ神話でよく読まれるのはホメロスのオデュッセイアなどですが、これは学校の教材として使われているからのようです。
韓国、ソウル。 南美華さん
人気のある女性俳優や歌手の日常生活に触れるとか、美しくなるため?の教科書的な可愛い本なども販売されています。 また海外文学は翻訳されていて、日本の歴史的人物に関する本、例えば織田信長や徳川家康などの戦国武将の本も翻訳されている。
文学では韓国は、歴史的背景の中、日本の植民地時代にハングルが一時期消滅し、残念ながら文学が衰退してしまったきらいがあるかもしれません。
そして1960年代の韓国動乱以降、純文学の論争がおこり、1970年代には、民族文学の拡散で純文学の意味がなされなくなったと云われています。
自由に言動出来ない時代があったのでしょう。 また最近までは、写実的なエロティック表現をする小説は、受け入れられなかった事も事実です。
しかし最近は時代も変わり、文学賞は増えてきました。 大型文学賞、雑誌主催、文化財団、企業(例えばコーヒーのような自社ブランド名の賞)などがあります。