東北地方太平洋沖地震については、世界から大きな注目を集めています。
様々な支援、原子力発電所の動向、辛抱強い日本人を讃える声、あの国ではどうでしょう。
今朝も2カ国をコネクトしてお送りします。
アメリカ NY。中村英雄さん
「アメリカ人は福島原発の半径50マイル以上退避のこと」
ロシア モスクワ。高橋克郎さん
「退避を勧告」
アメリカ NY。中村英雄さん
真っ先に救助の手を差し伸べたアメリカですが、ここにきて放射能の影響が深刻化すると、日本の基準を無視した独自の勧告を出しました。
また、救助に駆けつけた17,000人の米兵にも放射能の被曝回避を執拗に訴えている。「放射線防護服」は世界最高レベルを備えてると思ったのですが、そうでもなかったんだと。
日本の原子炉消火隊の命がけの活動は、米国民も大拍手です。放射能を浴びながら、燃え盛る原子炉に挑む、世界で最も勇敢な男たち、といった尊敬ぶりです。ニューヨークの人も片時もその進捗状況から目が離せない状態です。
コミュニティとしてのNYでは、あちこちで義援金の募金が始まっています。
ハイチ地震の時も近所のバーなどで救済基金が作られたりして草の根の募金活動は、今回ももっともっと出てくるでしょう。被災地に必要なのは物資と資金です。義援金を日本に送りたいと思いました。しかし、一人だけの募金では限りがあります。そこで手持ちの日本で撮影したドキュメンタリー映画のチャリティ上映会を企画すると、声をかけた3日間くらいでボランティアで出演してくれるバンド、ライブ機材の確保、Tシャツ等のノベルティ制作、そしてワイン醸造所の会場無料提供など、あっという間に話がまとまりました。そんな動きの速さはNYらしい、といえます。
ロシア モスクワ。高橋克郎さん
被害状況についてはテレビ、新聞ともに大々的に報道されております。
当時はソ連でしたが、1986年の原発事故の経験からも、福島原発のニュースはかなり詳細に報道されています。チェルノブイリ事故の際は、事実を隠し通そうとしたソ連政府への不信感が残っていることもあり、この件には非常に関心が高いのは事実です。
ロシア政府の全面的な日本への支援についても、市民には大きな関心が寄せられており、距離的には遠いモスクワでも、良き隣国として出来ることを具現化するものと評価されています。
政治的には北方領土問題により関係は現在決して良くはありませんが、もともと親日的で、日本文化、技術、ひいては精神性まで理解が深い市民の多くが今回の災害を悲しんでいます。