2011/3/18 日本ユニセフ協会

世界の子ども達を支援されている日本ユニセフ協会ですが、今回の地震で、日本の子ども達にできる心のケアを教えていただけますでしょうか?

たとえ平気であるかのように振る舞っていても、混乱し、不安を抱えていることがあります。 子どもたちのトラウマ(心理的外傷)、不安や苦悩を最小限にするために、私たちができることー 是非「家庭でできる心のケアのヒント」を参考に、子どもたちの心に安らぎを与えてあげてください。

1. 子どもたちの近くに寄り添うこと。子どもの言うことに耳を傾け、子どもたちが疑問や心配に思うことに、簡単な言葉で、穏やかに、そして正直にこたえてあげてください。
子どもたちが、心に抱く不安や恐怖を言葉にすること、そして、それを誰かにちゃんと聞いてもらえることも重要なことです。
2. 子どもたちが安全に過ごせる、子どもに優しい空間を作ってください。おもちゃなどを用意し、子どもたちの相手をしてあげてください。子どもたちが集まって、遊ぶよう勇気づけてください。
余震など、今後予測のできない事態に直面した時や、過度のストレスを受け動揺した時に、信頼がおけて、知識があり、子どもの安全を確保できるおとなたちが必ずそばにいられる状態にしてください。
3. 小さな子どもたちにはお気に入りのおもちゃ(それがなければ代わりとなるおもちゃ)を与えてあげましょう。もし、おとなの皆さんが忙しい場合には、子どもたちにおもちゃを大切にして、話しかけたりするように伝えましょう。
4. どんな些細なことでも、「普段の習慣」を保つようにしましょう。食事、歯磨き、着替え、睡眠時間を普段どおりに保つことは、日常の生活に戻るための手助けとなり、子どもたちを安心させる手助けになります。
5. 子どもたちは、恐ろしい出来事を体験したり、目撃したりしているかもしれません。話を途中でやめさせたり、おとなが一方的に子どもたちの置かれている“状況”を判断したりしないようにしてください。子どもたちを安心させられるようなことなら、どんなことでも子どもたちの助けになります。何でも試してみてください。子どもたちの隣にいて静かな時間を過ごすことでも、助けになるかもしれません。

今回の地震についての支援や、募金など、私たちも支援できることはありますか?

unicefは、1.人と物の支援〜1週間程度、とにかく今必要とされている物資(水、オムツ、生理用品など)を、ユニセフの協力企業や団体などの協力を得て調達・被災地の人々へ。 一部は、デンマークのユニセフ物資供給センターから。 ユニセフ本部は、ソマリアやアフガニスタンの日本人専門家を応援派遣(第一陣)。日本ユニセフ協会の職員とともに、現地へ。 中期的に(2〜3週間程度)子どもたちの心のケアのための、新学期に向けた「学校活動」の再開と「子どもたちが安心できる空間」づくり。仮設教室の設置や文具、玩具やスポーツ用品などの物的支援と、ボランティアさんや先生方への「心のケア」の簡単なノウハウの研修。専門的ケアへの連携づくりなど。

そして、日本ユニセフ協会は緊急支援を開始し、ユニセフも日本に対して半世紀ぶりの支援を表明しています。現在、日本ユニセフ協会では「東日本大震災緊急募金」を受け付けています。

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