何車線もある広い道路が交差する名古屋市の中心部。
繁華街の栄にあるテレビ塔を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。喫茶店でコーヒーを飲もう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今朝は日本から、愛知県名古屋市です
名古屋開府は1610年。関ヶ原の戦いに勝った徳川家康が「金のシャチホコ」でおなじみの名古屋城の工事をはじめたのがその年で、それからおよそ400年の歴史を持っています。当時の武家文化と、近代の自動車産業に代表される「モノづくり」の文化が息づいたまち名古屋。220万人あまりの人口をかかえる大都市です。
喫茶店のメッカと呼ばれる名古屋圏
全国的にはカフェやお洒落な雰囲気のコーヒー・チェーン店が人気ですが、いわゆる街場の喫茶店が元気なのが名古屋です。その理由は気の置けないアットホームな雰囲気でくつろげるから。まるで自宅の居間のように喫茶店を使います。そして何といっても「お値打ち感」がポイントです。普通の時間に喫茶店に入って、飲み物をオーダーします。すると、必ずといっていいほど小さな袋に入ったお菓子などのおつまみがついてきます。
そして朝は、サービスがさらにヒートアップ
名古屋の名物ともいえる喫茶店の「モーニング」。いわゆる「モーニングセット」に相当するメニューが飲み物一杯分の料金で提供されるのです。「トーストとゆでたまご」がついてくるのはあたりまえ。中心地のオフィス街より、名古屋近郊だと競争は激しく、サラダやデザートがついてくるところも多いようです。中には100円程度の追加料金で、いろんなメニューのバイキングだったり、巻き寿司が食べられたり…。週末には家族で、あちこちの喫茶店に出かけて、ゆったりと朝を過ごす人々も多いようです。
名古屋ならではの食べ物、いわゆる「名古屋めし」というネーミングのメニューがあります。中でも「小倉トースト」という、焼いた食パンにバター類を塗り、小倉あんを乗せて食べるものも、朝ごはんにはポピュラー。サンドイッチのようにはさんだりもするようです。