新潟市の中心に位置する県内最大の湖、「鳥屋野潟」。
まだつぼみの桜並木の下で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。おいしいお米を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
237万人あまりの人々が住む新潟県。豪雪地帯の印象がありますが対馬海流の暖流の影響で日本海沿岸の新潟市周辺の積雪量は、山間部に比べてかなり少なめです。しかし今年は春の訪れが遅く、市内の桜の名所「鳥屋野潟」でも今週末にようやくつぼみが膨らみはじめる、とのことです。およそ2,000本の桜の木にぼんぼりを設置する「桜まつり」も行われることになっています。
豊かな自然に恵まれた新潟は、まさに「食」の宝庫です!山の幸、海の幸、そして日本人の主食である「お米」。ごはんはもちろんのこと、後味がすっきりした日本酒や、お茶うけに欠かせない「おせんべい」も、新潟の名産品。みずみずしく、ほのかな甘味を感じるお米の味は、どんな食べ物とも相性がいいのは言うまでもありません。
卵、海苔、焼き魚、みそ汁などが並ぶ典型的な和食の朝ごはん。ここ新潟では、「南蛮味噌」と呼ばれる辛味調味料が加わります。細かく刻んだ青唐辛子に味噌を合わせたものですが、作り方はもともと家庭で作られていただけに、さまざまです。
ポイントは越後味噌という地元の味噌を使うところ。
米から作った「麹」が粒のまま残っているのがその特徴です。
「南蛮味噌」は刻んだシソの葉や、ネギと共に混ぜたものなど、新潟以外の地域にも似たようなものがあります。
しかし新潟の「南蛮味噌」はいたってシンプル。
お醤油がわりに調味料として使ったりする、万能調味料です。