西アフリカにある内陸国、ニジェールの首都ニアメ。
土ぼこりが上がる赤土の道路で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。屋台のごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今日は、サハラ砂漠の南に位置するニジェール共和国です
日本の3倍以上の国土に、1500万人弱の人々が住んでいます。
雨がほとんど降らない、半年あまりの乾期が終わる4月の末。
気温は40℃を超え、国土の半分以上が砂漠に飲み込まれます。
遊牧民がラクダで塩や水を運ぶ、まさに砂漠の風景がそこに……
内陸国の首都ニアメですが、国をまたいで流れるアフリカ有数の大きな川、ニジェール川のほとりに位置します。
周辺9カ国が参加して開発を話し合う、ニジェール川流域機構の本部もある貴重な水資源に恵まれた港湾都市です。
心豊かな食卓は青空の下です
伝統的な農牧業と鉱物資源が外貨獲得の柱なのですが、降水量、資源価格、周辺国との関係によって経済が左右され、世界で最も貧しい国のひとつです。とはいえ国民は大らか。
食事はレストランもありますが、青空の下の屋台が一般的で木陰のテーブルとベンチでわいわいと賑やかに食します。
朝がメイン、昼がメイン、夕方がメインなど、さまざまな営業時間の屋台があちこちに開店。 お店によって微妙に異なるレシピの料理で、タクシーの運転手さんなどのお腹を満たします。
ひとつのお皿に盛りつける朝ごはん
主食はコメ、豆ごはん、ショートパスタ、雑穀の団子など、いずれかをよそった上に、肉、魚、野菜のトッピング。
最後にシチューのようなソースをかけて出来上がり。
女性が店主の屋台は、出身の国や地方の名前を名乗るだけで、メニューもなければ、お店の看板もありません。
でも、現地で仕事をする日本人は親しみを込めて「おばさんのぶっかけ屋台」と呼んでいるとか。
熱いうちに、汗を拭きながらいただきましょう。
4月24日は内戦終結を記念したコンコルドの日という祝日。
週末に向けてお祭り気分で盛り上がるのでしょうか。