2011/6/3 イタリア ローマ

イタリア、ローマの観光名所、トレヴィの泉。
泉に背を向けてコインを投げ入れ、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。パンとコーヒーの朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はイタリア、ローマです

古代ローマ時代に皇帝アウグストゥスが作らせたと言われ、市内への水道施設の一つとしてできたトレヴィの泉。
今あるものは、18世紀に建築家のニコロ・サルヴィによって設計され、彼が亡くなってから完成しました。
真ん中に水を司るネプトゥヌスが貝の上に立ち、左に豊饒の女神、右に健康の女神がいて、宮殿の壁を借景にしたスケールの大きな彫刻は、訪れた人々を圧倒。

一日中多くの観光客で賑わいますが、朝はさすがに静かです。

朝でも営業しているバールで朝ごはん

比較的夜更かしのイタリア人。そのせいか朝ごはんは簡単です。
ローマに長年住んでいて、生活全般に何かとこだわりを持つ生粋のローマっ子でも、朝食は他の地方と同じくパンとコーヒー。
エスプレッソマシンの音が響くバールで立っていただきましょう。
パンはコルネットという、クロワッサンに似た形のものが主流です。
フランスのクロワッサンは、柔らかくて生地が何層にもなったサクサクとした食感と、バターの風味がポイントですが、イタリアのコルネットは、しっかりとした出来上がり。
そして何よりも、砂糖を使ってかなり甘いのが特徴です。

コルネットはイタリア語で「小さな角」という意味

バールのカウンターのカゴの中には、クリーム入り、ジャム入り、はたまたチョコレート入りなど、さまざまな種類のコルネットが入っています。しかしやはり基本は「センプリチェ」。
シンプルと言う意味の、何も入っていないコルネットです。蒸気で温められたミルクと、泡立てられたミルクが入ったカプチーノに、これまた砂糖をたっぷり入れて、いただきましょう。

今年はイタリア統一から150年目の記念すべき年。
しかも6月2日がイタリア共和国の建国記念日とあって、祝賀ムードにつつまれていることでしょう。