スコットランドの首都エディンバラからさらに北へおよそ200キロ。
スペイ川のほとりにたたずんで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。たっぷり食べる朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
北海に流れるスペイ川。並行して走る道に村が点在するこの地域はスペイサイドと呼ばれ、世界中から旅行者が訪れます。
ひとつの目的は、沢山あるシングルモルト・ウィスキーの蒸留所。川の近くの畑では化学肥料を使うことが禁じられ、天然のキレイな流れを守ることが義務づけられています。有名な銘柄から、マニアックな所まで、そこでしか飲めないような逸品を求めてやってくる、というワケです。
厚切りのベーコン、ソーセージ、マッシュルームのソテー、ハッシュドポテト、半分に切ってグリルしたトマト、卵料理に、豆のトマト煮が大皿に乗って出てきます。そして、薄切りトーストを数枚と、コーヒーですべてです。
イングリッシュ・ブレックファストと同じ構成ですが、とれたて食材の新鮮で素朴な味が、地元の人々の自慢です。さぁ、どれからいただきましょうか。
スコットランドの郷土料理である羊の内臓料理の「ハギス」と共に出てくる宿泊施設もあります。
でもこちらはウィスキーが欲しくなるような、強烈な味です。