グアテマラの首都グアテマラ・シティから北に向かい、ジャングルを抜けたところで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。きのうと同じ朝食を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今朝はグアテマラのティカル遺跡です
紀元前数世紀から人が住み始め、紀元300年から800年代には、マヤ文明の中心として栄えたティカル。
建築、彫刻、数学、天文学
といった分野に優れていて、周辺も含めてわかっているだけでも3,000にも及ぶ大小の建造物が発見されています。
10世紀になったばかりの時に、その文明は忽然と消滅。巨大な都市は、一旦ジャングルに埋もれてしまいました。長い眠りから覚めたのは1699年。あるスペイン人宣教師一行が土地の先住民から追われて密林の中を逃げた時に偶然発見したのがきっかけで、再び脚光を浴びることになりました。
5つの大神殿は、周囲の緑の中にぽっかりと浮かぶようにそびえ立ち、中米にある数々のマヤ文明の遺跡の中でも特に人気の高い観光スポットです。
グアテマラの毎日の朝ごはん
国民食として欠かせないのがフリホーレスという豆料理。色は白、黒、赤などの種類がありますが、一般的には黒豆で、煮込んでからペースト状にしたものです。見た目は日本の「あんこ」のようですが、砂糖を使わないのでしょっぱいのが特徴的。
とうもろこしをすりつぶした薄焼きのトルティーヤに、卵料理やチーズなどと共に、フリホーレスを乗せて食します。またトルティーヤを焼く時に、中にいれて焼くこともあります。豆の皮が残った「つぶあん」のようなものと、サラサラとした食感の「こしあん」のようなもの。好みは分かれますが、家庭でも、レストランでも、グアテマラの毎日の朝食に欠かせないのがフリホーレス。たっぷりとよそって、いただきましょう。
にんにくを効かせた「ソパ・デ・フリホーレス」というスープにする、という食べ方もあるようです。