東ヨーロッパ、ハンガリーの首都ブタペスト。
ドナウ川にかかるつり橋の上で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。たっぷりの朝食を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
北海道より少し大きい程度の国土のハンガリー
首都のブダペストの中心部は、19世紀の建物が数多く残る美しい景観によりユネスコの世界遺産として登録されています。ドナウ川をはさんでブダ地区とペスト地区に分かれるブタペスト。そのペスト地区の公園の中心にあるのが、ヨーロッパ最大規模の温泉施設の一つセーチェニ温泉です。1913年創設というこの施設は、バロック様式の宮殿のような華麗な建物に中に内湯があり、屋外には広大なプールのような露天風呂がある公衆浴場。とはいえ日本とは違い水着を着て入浴するのが一般的。オープンは朝6時。一日中ゆったりと過ごす人もいます。温泉の中にテーブルを置いてチェスをする人があちこちにいる、というのも名物の風景となっています。
肉料理と香辛料がたっぷりの朝ごはん
ハンガリーの朝ごはんで目立つのは、肉料理の多さ。コールド・ミートと呼ばれるハムやソーセージ、牛タンの燻製、鶏のレバーのパテなどがメインです。これらを一年中食べるために必要なのが各種の香辛料。保存と味つけのために使うハーブなどの調味料の量と種類は他のヨーロッパ諸国と比べて群を抜いています。つまりハム類にはたっぷりと香辛料が含まれています。もちろん生野菜や、卵料理などもテーブルに並びますが、オープンサンドの上にはスパイシーなお肉を乗せて食します。果物のジュースではなく、温かい紅茶やミルクと共にいただきましょう。
夏でも20度は超えないブタペストの朝の気温。
もちろん冬は氷点下です。
身体を芯から暖める温泉につかり、香辛料が効いた肉を食べることで、乗り切ろうということでしょうね。