2011/9/2 ベルギー アントワープ

ベルギー北部の港町、アントワープ。
アントワープ中央駅を出て、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。軽い朝ごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今日はベルギーのアントワープです

児童文学「フランダースの犬」の舞台として知られるアントワープ。 地元では、アントウェルペンと呼ばれています。 ヨーロッパ内でもトップクラスの取扱量を誇る港湾都市。15世紀後半から毛織物交易の中心地となり、その後スペインやポルトガルの植民地交易港として栄えました。今では市内の王立芸術学院から巣立った著名なデザイナーなどから、ファッションの町としても国際的に知られています。

もう一つの国際的な産業はダイヤモンドです

アントワープ市内の中心地には、ダイヤモンドに関するさまざまな施設があります。500年以上にわたって、今もなお世界最高水準のダイヤモンド研磨技術を誇るのがその理由。ダイヤモンドを扱う宝石商が、中心街に軒を連ねます。そして博物館はもちろん、4つのダイヤモンドの取引所、「アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センター」というダイヤ産業の中心地といわれる施設もあるのです。ここはダイヤの品質基準や、業者間の取り決め、職人の訓練を行なうなど、重要な位置づけの場所なのです。

さてベルギーの朝食に欠かせないのは……

隣国フランスと同じく、朝ごはんは軽めがベルギーでは一般的。タルティーヌと呼ばれる茶色い薄切りパンと、飲み物だけというのが定番の朝ごはんです。その飲み物は好みに応じて、コーヒーや紅茶、そしてホット・チョコレートのいずれかを選びます。やはりベルギーといえばチョコ。日本ではプラリネというひと口サイズに作られた固形のチョコレートを思い浮かべがちですが、液体のホット・チョコレートも現地ではとてもポピュラーです。カカオ純度が高い固形のチョコを溶かし、濃くてドロドロとした舌触りを楽しみます。少しずつすするようにどうぞ。

一緒に胡椒などのスパイスも入っていて、甘さというよりパンチの効いた刺激で目が覚めます。