カントリー・ライフに対する憧れ。お持ちですか?
東京出身の方とそうでない方では、考え方は違うかも知れませんね。
Iターン、Uターンなどという言葉もありますが、世界の大都市では、どうなのでしょうか。
今朝も2カ国とコネクト。
アメリカ、ロサンゼルス。大西良子さん
「あります」
イギリス、ロンドン。竹沢祐子さん
「あります」
アメリカ、ロサンゼルス。大西良子さん
アメリカ人の間にはトーマス・ジェファーソンの時代から「大きな畑を持ってゆったり暮らす夢」があるのは確かです。
地方への移住がロサンゼルスでトレンドといえるかはわかりませんが、全米50州で一番人口の多いカリフォルニア州(3,700万人)の南にあるロサンゼルスは、他の地域からやって来る人が多いです。メキシコからの移民が多い環境ということもあって、ダウンタウンはもともと、移民をはじめ、比較的貧困層が住む傾向にあります。
ここ5年ほどの間で、ダウンタウンにもおしゃれなアパートやロフトができ、東海岸から移住するシングルやカップルが住む様子も見られます。
しかし家賃は20万円以上と高めで、2008年秋以降の経済不況にともない、売れ残っている部屋もかなりあるとか。そこでダウンタウンに住むより、家族がふえたり、働き盛りの30代でも、地方でのんびり暮らしたい、広い裏庭がほしい、とクオリティー・オブ・ライフを求めて地方に移るケースも当然あります。
イギリス、ロンドン。竹沢祐子さん
都会の喧騒を離れて、ゆっくりとプライベートな時間を田舎の自然の中で過ごすことは、昔からある英国の習慣です。
金曜日の夕方ともなれば、高速道路にはキャンピングカーや自転車、カヌーなどを積んだ車で込み合います。そういう田舎と都会の二重生活をする人は多いです。
平日はロンドンのフラットにいてシティなどのオフィスに通い、週末は田舎の本宅でゆっくり過ごします。もちろんある程度生活レベルが保証されている富裕層に限りますが、でもそうでなくとも、週末を地方のマナーハウス、カントリーハウス、自然の中のコテッジ、風光明媚な場所のB&Bなどで過ごすイギリス人はとても多いです。
最近話題になっているのが、ステイケーションStaycationと称される、新しい休暇の過ごし方です。
Stay(泊まる)とVacation(休暇)の造語で、かつての様に休日をギリシャやスペインなどの外国のリゾート地で過ごすのではなく、近場に宿泊して休暇を過ごす傾向が高まっているようです。リーマンショック以降、沈滞する経済状態の中で、休暇に欠ける費用を切り詰めているのです。
セカンドハウスとして購入した家を、使っていない時期はステイケーション用のホリデーハウスとして貸し出すブームも起きています。
これに目を付けた不動産業界が、田舎のハウスなどをロンドンで働く若いお金持ちに売ろうという動きが盛んです。特に、暖かくて海が綺麗なコーニッシュ地方などに人気が集中しており、ブームに拍車が掛かり地元では必要以上の不動産値上がりに不満を訴える声もあるようです。