バングラデシュの首都、ダッカ。
行き交う人々の喧騒の中で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。マイルドな朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今日はインドの東側にある、バングラデシュのダッカです
日本のおよそ4割の広さの国土に、日本よりも2割以上多い人々が住んでいるので、都市部の過密ぶりは世界でもトップクラス。
ヒマラヤのふもとを水源とするガンジス川の支流がバングラデシュを通ってベンガル湾に流れ、広大で肥沃なデルタ地帯があるために国民の過半数は農業に従事しています。しかしサイクロンなどに伴う洪水被害がしばしば起こり、人口が多いため主食のコメを輸入せざるを得ない状況です。首都ダッカには、人、人力車、そして自動車がいっぱい。貧しい人々が多くても、たくましく、そして活気あふれる光景がそこには広がっています。
バングラデシュのごはん事情
主食のコメはカレーで食べることが多いのですが、そのレシピはバラエティに富んでいます。大根、川魚、そしてマンゴーなどの果実を使い、ヨーグルト味やマスタード味のカレーもあって、スパイスはそれほど使わず、どちらかといえばマイルドなものが主流です。そして街には「ナスタ」と呼ばれる軽食を出す屋台があちこちにあり、一日中人々のお腹を満たします。
そして朝ごはんに欠かせないバングラデシュ風サンドイッチ
小麦粉と塩と油をこねて、手のひらサイズに伸ばした生地を、油を使わずに焼いた「ルチ」というナンのようなもの。材料の微妙なさじ加減が必要で、しっかりと混ぜてこねないと、焼いた時に膨らまないために、かなりのテクニックが必要な薄くて小さいナンのような「ルチ」。野菜のカレー、マッシュポテト、煮た豆、どれかを巻いてはさんで、さあ召し上がれ。
サイドディシュは香草が入ったオムレツ、そしてミルクティーが朝の食卓の定番のようです。