今日は「あかりの日」。
エジソンによって白熱電球が実用化したのが、1879年のこの日。今では白熱灯は地球温暖化や資源保全などから、蛍光灯やLEDに替わりつつあります。
そのあたりの事情は、あの国ではどうでしょうか? 今日も2カ国をコネクト。
フランス、パリ。ディヴィアンヌ・園子さん
「昔から街の景観の一部です」
中国、上海。阪本円さん
「上海は盛んで、色とりどりな様子は不夜城のようです」
フランス、パリ。ディヴィアンヌ・園子さん
光の街『City of Light』の呼び名があるパリのライトアップ。
最先端の技術を導入できるところでは導入していて、ルーブル美術館のライトアップが昨年から日本製のLEDに交換。
エッフェル塔のライトアップは、最新のLEDランプを何千個か何万個使用しています。
中国、上海。阪本円さん
上海が国の経済の中心である事を証明するもののひとつが、ギンギラギンに飾られた街の照明。
東方明珠タワーや森ビルのある外灘などの特に有名な幾つかの繁華街において、夜中じゅう 赤、緑、黄色と変化し光り続けるさまざまなビルのネオンは、見る者の目を楽しませています。
一方、繁華街のネオンが、時に光学汚染にもつながり、周りの住民からの苦情は後を絶ちません。中には、訴訟にまで発展したケースもあるが、未だ法律が不完全なこともあり、今では大きな課題となっています。それも繁華街の見栄を優先し、街全体のづくりを犠牲にした結果。
しかし、中国の灯り事情は実に格差が大きく、繁栄の裏で、電気の浪費、エネルギー不足や照明技術の遅れが要因で、地区によっては街灯の整備が不完全なところもあり、上海市内でも一歩街中に入るととても暗い。一定区間できちんと街灯の並ぶ日本と比べて、圧倒的に街灯の数は少ないです。
さらに、計画(?)停電はよくある話。そのアンバランスさは今の中国社会全体の状況を切実に物語っている。
中国でLED照明はまだまだ始まったばかり。
電気照明技術が世界レベルと比較すると10から15年は遅れていると言われています。
街のネオン、街灯、ビルを彩るギンギンギラギラの照明のほとんどは、従来の電灯が使用されており、LED使用率は20%未満ほどのようです。それを解決するため政府は省エネ産業に特別な政策(例えばLED関連技術会社の設備導入に70%までの補助金を出すなど)をしています。中国のLED照明産業は、今後ますます発展していくだろうし、発展していかねばならないでしょう。