スイス国土の中心からやや西側にある首都、ベルン。
旧市街の石造りのアーケードを見上げて、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。ハーブを使った朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今朝はスイスのベルンです
ベルンという都市名の由来には、ひとつの説として、ドイツ語の熊(ベーレン)にちなんだと言われます。熊が市の紋章にもなっているくらい、身近な存在の熊。そんな背景もあって、今から150年以上前、街の中心部に最初の「クマ公園」が建設されました。動物愛護の観点などから、新しく生まれ変わったその施設は、1万平方メートルのひろびろとした敷地。クマのための洞窟や、街の中心を流れるアーレ川でクマが水浴びも出来るという場所で、観光スポットとして国内外から多くの人々がやってきます。
スイス料理では地産地消のハーブを……
アルプスに抱かれたスイスでは、ハーブのキャンディなど薬草を使った食べ物がポピュラーです。中でも日本でウイキョウと言う名前で知られているフェンネルはいろんな料理に使われます。野太く育つ葉っぱは、肉の煮込み料理には欠かせません。またキャベツのように千切りにして、付け合わせにしたり、レシピはさまざまです。スパイスを効かせるために、オリーブオイルに葉っぱをそのまま入れておくことも、もちろんスープやハーブティーにしてもいただけます。
そして朝ごはんでのフェンネルは
生のサラダもあるのですが、熱を加えるとタマネギのようにしんなりとして甘味が出るので、千切りをさっと炒め、くるみやレーズンと一緒に塩コショウ。オリーブオイルかビネガーをかけて、シャキシャキの触感とともに、目覚めて下さい。さぁどうぞ召し上がれ。
葉っぱだけでなく、苦味と香りが強い種も食用になるのですが、慣れないうちはその独特の風味にびっくりするかも知れません。でも慣れるとやみつきになるようです。