南米ペルー、山岳地帯にある世界遺産の都市クスコ。
石造りの街並みの真ん中で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。サラダの朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
スペイン人がヨーロッパにジャガイモを持ち帰り、今では世界中で数千もの品種があると言われています。
そしてアンデス地方には、野生をはじめ、オリジナルに近い品種のジャガイモがたくさん収穫されています。そのためペルーではジャガイモ料理は、食卓に欠かせません。朝は「カウサ・レジェーナ」と呼ばれるポテトサラダが主役。マッシュポテトに、ライム、黄色い唐辛子、オリーブオイル、塩胡椒を混ぜて、ケーキのスポンジのように丸く整えます。その上にチキン、ツナ、もしくはエビやカニ類など、いずれかの具を、マヨネーズで和えて味付けして乗せ、マッシュポテトを重ねます。さらにアボカドやゆでた野菜類などを乗せて、まるでホールケーキのように仕立てます。
酸味と辛みがアクセントとなって食欲を刺激。
多様な気候が織りなす、さまざまな自然の恵みをナイフでカットして、さあ、いただきましょう。
このポテトサラダをパンに乗せて、かぶりつき、濃いめのコーヒーとともにめざめます。