さていよいよ12月。 クリスマスの準備もはじまりますね。
日本時間の昨日の午前中には、NYCのロックフェラーセンターでの恒例のツリー点灯式が行われました。
世界に波及した不況のなか、今年のクリスマス商戦、あの国ではどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。
アメリカ、NY。中村英雄さん
「とても盛り上がっています」
中国、上海。阪本円さん
「あることはありますが中国全土というわけにはいきません」
アメリカ、NY。中村英雄さん
新聞やテレビはアメリカの不景気を盛んに書き立てていますが、実態はちょっと違うようです。
感謝祭翌日の年に一度の大セールデー「ブラック・フライデー」も史上空前の売り上げを記録しましたし、一昨日のインターネット版のセールデー「サイバー・マンデー」も12億ドルの売り上げを達成しました。
もちろん値引きしているから、皆さんこぞって買うわけですが、購買意欲にあまり陰りはありません。
デパートやストアではやたら40%オフの謳い文句が目につきます。
みなさん、やはりお買い得で質の良い商品を選んで買ってる感じ。浮ついた無駄遣いムードはあまりありません。10月に開店したユニクロなんか、そんな今年の空気には最適なんでしょう。5番街にあるフラッグシップ店は平日の午後だというのにかなり混み合ってました。
中国、上海。阪本円さん
中国でクリスマス文化が始まったのは約15年前ぐらいからで、都市部(北京、上海、広州)でしか流行していません。
中国では、クリスマスは若者のイベントであり、特に50歳以上の人々にクリスマスの概念は浸透していません。 20代、30代の独身男女に聞いたところ、幼い頃に家族間で贈り物しあったり、祝ったりしたことはないそうです。
上海は国際都市で欧米人もたくさんいるので、彼らが集まるクラブやバーでは盛大にパーティーやイベントが行われますが、地元の人々の間では5年前くらいから一気に盛り上がりをみせました。
イブは恋人同士でディナーに出かけて、プレゼント交換といったように、日本とあまり変わりありませんが、最近は、企業の消費戦略に踊らされて高いお金を使いたくないといって、家でのんびり過ごす理性的な若者も一部いるそうです。
ターゲットは主に40才以下の若者。
デパートやお店ではクリスマスセールが行われます。しかし売り場はまだそこまで大々的ではありません。クリスマスのための飾りはパーティーグッズ専門の小さなお店があり、そこはありとあらゆるツリーやサンタ、クリスマス飾りが揃っているというくらいです。
しかし企業は、クリスマスというビジネスチャンスを逃してはいけないと、人々の消費欲を掻き立てるいろいろな戦略をたてているようです。
レストランでも特別ディナーのクーポンを出して「1カ月以上前に予約すれば3割引」など(のキャンペーン)もやっています。旅行代理店では若いカップルに向けてクリスマス温泉旅行などのスペシャルプランを出し始めました。
あるデパートでは、昨年商戦の一環でスワロフスキーのクリスタルツリーを飾ってクリスマスを盛り上げていましたし、観光地でもイルミネーションが見れたり、ライトアップの時間ををイブだけ少し延長するなどありますが、まだ数は多くないようです。