2011/12/2 和歌山県 日ノ御埼

和歌山県の日高郡にある、紀伊水道に突き出た日ノ御埼。
対岸の四国・徳島県を臨んで、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。いつもの朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は和歌山県日高郡です

太平洋から大阪湾や瀬戸内海への通りみちとなる紀伊水道。 それを臨む場所に日ノ御埼灯台があり、そのすぐそばの公園にはあるデンマーク人の胸像が建っています。ヨハネス・クヌッセン機関長。1957年、神戸港に向かって貨物船で付近を通過するとき悪天候の中、日本の船が海難事故に遭ったのを見つけ、命がけで海に飛び込み救助活動を行ったのがその人なのです。事件をきっかけに和歌山とデンマークには友好関係が生まれサッカーのFIFAワールドカップ日韓大会では、デンマーク代表が和歌山にキャンプを構える一因にもなりました。

日高郡の最も日本らしい特産物

日本の食事には欠かせない梅干し。 そのなかでも高級ブランドとして確立された『南高梅』。今の「みなべ町」で高田梅という種類の梅が栽培されはじめ、近隣の県立南部高校園芸科の調査によって多くの種類のなかから最優秀品種として選ばれた事から「南」と「高」という二つの漢字が入った名前となりました。 果実が大きいわりに種は小さめなので、果肉の部分の厚みがあって柔らかいのが特徴です。皮が薄くつぶれやすいため、梅干しの生産は手作業に頼るしかありません。なので値段は高めですが、ジューシーな酸っぱさが唾液の分泌を促進して食欲を刺激します。 西洋化した近ごろの日本人の食事で崩れたミネラルのバランスを整え、毎日食べられる健康食品。あたたかいごはんとともに、いただきましょう。

一般的に手に入る梅干しは「調味梅干し」という種類で、塩分が少なく食べやすいのですが、伝統的な製法の「梅干し」は殆ど腐る事がなく、保存食として重宝されます。