イギリス政府はきのう、来年のロンドン五輪とパラリンピックの警備を強化するため、アフガニスタン出兵より多い兵士1万3,500人を配備する、と発表しました。当局は当初、警備態勢については警察官1万2,000人と民間警備会社からのおよそ1万人で足りるとしていました。しかしテロなどへの対策を不安視する見方が強まり、軍兵士で増員することを検討。軍の爆発物処理班や、海上警備部隊などを追加し、戦闘用の船を会場近くに停泊させ、周辺空域の警戒のため戦闘機も配備します。
日本体操協会はきのう、都内で常務理事会を開き、体操ニッポン男子のエース内村航平選手をひと足早くロンドン五輪代表に決めました。10月の世界選手権で史上初の個人総合3連覇。種目別の床運動では日本勢として37年ぶりの金メダルを獲得。他にも団体総合の銀メダル、種目別の鉄棒で銅メダルと合わせ、計4個のメダルを手にした実績を高く評価しました。これにともない報奨金200万円が贈られることも決定しました。
3月の東日本大震災発生直後に、「まけるな日本」をスローガンとして、バッジをつけてプレー。日本、海外で支援を呼びかけるグループを、共同で立ち上げた女子プロゴルフの宮里藍、上田桃子、宮里美香の3人の選手。きのう復興支援団体・シビックフォースの都内事務所を訪れ、国内外の活動で集めた目標の1,000万円を上回る、1,526万円あまりの義援金を送りました。
日本陸上競技連盟の年間表彰式「アスレティック・アワード」がきのう、都内で開かれました。最優秀選手賞は夏の世界選手権男子ハンマー投げで男子の最年長優勝を果たした、37歳の室伏広治選手が初めて受賞しました。
中京大准教授で研究者の顔も持つだけあって「世界記録とハンマーの初速の関係」について数値を持ち出し解説、来年のロンドン五輪に向けて「恐らく最後の五輪。頑張りたい」と意気込みを語りました。
特別賞は今月の福岡国際マラソンで日本人トップの3位に入った、埼玉県庁に勤務する公務員ランナーの川内優輝選手が受賞しました。
「今年は私にとって激動の1年になりました」と緊張気味にスピーチ。
来年2月の東京マラソンに向け「記録と順位を狙って“彼ならロンドンで戦える”と思ってもらえる選手になりたい」とコメントしました。
また、優秀選手賞に世界選手権女子マラソンで5位入賞の赤羽有紀子選手と、男子50キロ競歩6位の森岡紘一朗選手が選ばれました。