アメリカのアラスカ州フェアバンクス。この時期は日が短くまだ真っ暗で凍てつく寒さの中、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。シーフードの朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
この時期は日の出が午前11時ごろで、日の入りが午後3時前。そのため一年中で今が最も寒く、気温は摂氏マイナス10度以下という事も。オーロラ観光の基地として有名なフェアバンクス。冬から春にかけてのシーズンが、最も観測のチャンスが多い、ということで、極寒の地でも世界中から沢山の観光客が訪れます。夜の10時ぐらいから深夜すぎというのが、最もオーロラが出現する確率が高い条件だとか。市街地ではなく、お客さんがいなくなったスキー場など、眺望がひらけている高台が観測場所になり、そこへのツアーがこの時期の名物です。
フィンランドにサンタクロースが住んでいる村というのはありますが、アメリカの子供にとっては、サンタクロースが住んでいるところといえば「ノースポール」。つまり日本語で「北極」の意味ですね。そしてフェアバンクス郊外には、「ノースポール」という名前の人口1,000人あまりの小さな町があります。およそ60年前から「サンタクロースの家」という建物があり、12月になると、ここから公式サンタの消印が捺されたクリスマスカードが、世界中に発送されるのです。
やはりサーモンが、アラスカを代表する名産物でしょう。冷たい海に囲まれ、無数の川が起伏に富んだ大地を流れる土地。冷たい水の中でしか生きられない回遊魚のサーモンにとって絶好の環境といえるでしょう。アラスカ州では魚の養殖が禁止されていて、天然のサーモンが基本です。キングサーモン、ピンクサーモンなど種類も豊富で調理法もさまざまですが、朝の食事にはスモークサーモンをパンにはさんで、サンドイッチでシンプルにいただきましょう。
フェアバンクス郊外の「サンタクロース」の家ですが、実際に訪れると一年中サンタクロースが迎えてくれます。ただしイヴは早い時間にいなくなり、クリスマス当日と翌日はお休み。やはり世界中にプレゼントを配るのに大忙しですからね。