2011年1月から首都高速の料金体系が距離別に変わりました。
これはETCを装着した自動車のみの措置なんですが、首都高では9割近くの自動車が利用している(国交省調べ)というETC。
さて、あの国でのETCのような料金徴収制度はどうなのでしょうか。
今日も2カ国をコネクト。
フランス、パリ。ドゥヴィアンヌ園子さん
「テレペアージュといいます」
パリから40KM範囲は、だいたい、無料です。シャルルドゴール空港や国内線のオルリー空港に行くのには、有料道路ではありません。
テレペアージュを利用するには、最初に手続きで1,000円くらいかかって、あとは毎月約160円。有料道路の料金は月ごとに銀行引き落としです。
とはいえ、道路通貨料金が安くなるわけでもないので、「料金所での長い列に並ばないで済むから」という程度のメリットは、フランス人にはインパクト無いのでしょう。私を含めて、一般には車の運転を毎週のようにしていても、使用者が少ないようです。車で移動するのが仕事の営業さんなどは、会社でテレペアージュのバッジを持たされているはずです。
オーストラリア、メルボルン、小林純子さん
「通称e-TAGといいます」
e-TAGは、フロントガラスの上部につけられたセンサーのようなものです。
各有料高速道路の事業者によって多少呼び名が異なりますが(e-TAG, e-toll Tag,Breeze Tag等々)、e-TAGと呼ばれています。
これら事業者等を通じて購入することになります。このようなe-TAGは互換性があり、オーストラリア国内どこの有料高速道路でも使用が可能。
そもそもオーストラリアは、有料高速道路の数がかなり少なく大半の高速道路は無料です。有料高速道路はシドニー、メルボルンおよびブリスベンといった都市中央部内およびそれらと近郊の交通渋滞を避ける目的で造られたものです。また日本の高速道路のような入口・出口がなく、料金所も存在しません。
その代わり、有料高速道路には所々通過する車両のナンバープレートをモニターするための装置が路上の専用高架下に設置されていて、e-TAG等を搭載していない車が通過した場合には、そのナンバープレートを記憶する仕組みになっています。e-TAGがないのに有料道路を通過した場合には、(各有料高速道路によって多少異なりますが)通常2〜3日以内に、通過料金を電話等で支払うことが可能です。
この支払いをうっかり怠ると車の所有者に対して料金通知手数料込みの支払いの督促(本来の料金の数倍に上ります)があり、その通知受け取り後も未払いの状態が続くと罰金等が課された多額の支払い命令が届きます。
e-TAGを車に搭載することなく、e-PASSという有料高速道路料金チケットのようなものを事前に購入して支払う事も可能です。
ただ、郊外から頻繁に通うなどの目的であればe-TAGの方が割安です。