家に籠もりがちなこのシーズン。なかなか身体を動かすのがおっくうになりがちですね。
それでもジムやスポーツクラブで汗を流している方もいらっしゃるでしょう。
あの国でのスポーツクラブ事情はどうなのか? 今日も2カ国をコネクト。
イギリス、ロンドン。竹沢祐子さん
オリンピックに向けて盛んです
区が運営するジムと、民間企業が経営するジムの2種類があります。
民間企業が経営するスポールジムは、ロンドン市内のいたるところにあります。メンバーシップのみで当日のみの使用はありません。
メンバーシップの大体の相場は月9千円超ということでしょうか? 20〜25m級のプール、スポーツジム、各種フィットネスクラス、ドライ&スチームサウナなど充実した施設です。
区が運営しているジムも、月会費制の場合金額は似たようなものですが、区民であれば割引特典があります。また区民、非区民関係なく1回ずつの単独でも使用が可能です。公共施設の新たな展開として始まったのが、
「ロンドンと周辺エリアのエリアの、100以上の公共施設を、どこでも使用できる共通メンバーシップ制度」です。
GLL(グリニッジ・レジャー・リミテッド)と呼ばれる制度で、これまで各自運営されていた公共施設をひとつの管理団体が取りまとめて、施設の利用法がさらに自由になりました。より収益を得て新たなスポーツ施設に再投資し、健康育成とオリンピックの開催に向けた選手育成に役立てるというものです。
いちばん面白いと思ったのが、野外無料ジム施設です。
近所の公園の片隅にジャングルジムやブランコのようなものが並んでいるので近付いてみたら、すべてスポーツジムマシーンでした……色が派手な黄緑色だったので、子供の遊戯施設と見間違えたのですが、実際には頑丈な鋼鉄製のジムマシーンが数個、屋根の無い青空にもとに設置してあります。会員権なし、全て無料、いつでも誰でも使用できる野外スポーツジムです。
地方自治体の目的は、この不況下で有料スポーツジムに躊躇する貧困層の人々たちへのスポーツ参加への勧誘です。
グラスゴーのある公園では、「常に2つの少年ギャング団の抗争が絶えず、荒んだ雰囲気だった公園の様相が一変した」といわれています。
野外ジムにはインストラクターはいません。各マシーンに仕様説明のプレートがあります。近々、スマートフォンのアプリが出来る予定です。
オーストラリア、メルボルン。小林純子さん
とても盛んです。
基本的に当地ではジムは金額的にそれほどお高くないのと、YMCAや自治体が経営しているプールやフィットネス・クラブ等、かなり廉価で、会員ないしはカジュアルメンバーとしての利用が可能です。ヘルスコンシャスな一般庶民に浸透しています。
多くのジムがジム施設使用等ベーシックスな会員に対して、月額にして50ドル程度の利用料金を請求しています。
ウエイト式のトレーニング機器はもちろんのこと、ランニングマシーン、エアロバイクといった有酸素運動トレーニング機器など一連のジムの設備が揃っています。
また、女性専用のジムだったり、女性専用の空間を設けているジムが意外と(?)多いです。子連れの女性にも、無料または小額のチャイルド・ケアーのサービスを行っているジムもあります。
また、各種クラスも充実していて、特に最近多くのジムで取り入れられているのが「ズンバ」のクラスです。
フル会員になると定期的なパーソナル・トレーナーの指導込みというところが多いようです。更衣室シャワー室はもちろんのこと、カフェ等を備えているジムがほとんどです。