2012/2/10 岐阜県 高山市

岐阜県の山間部にある高山市。飛騨高山の駅から歩いて、小さな川の橋の上で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました、暖かい朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は岐阜県の高山市です

市内を流れる宮川のほとりに、朝市が軒を連ねる事で有名な飛騨高山。

その規模は日本でも最大級で、全国からの観光客で賑わいます。元日以外の毎日、だいたい朝6時すぎからお昼頃まで開かれていて、新鮮な土地の野菜、果物、山菜のほか、手作りの民芸品などが白いテントのお店で売られています。高山の朝市の歴史は古く、江戸時代の書物にもその名が記されています。商品を売る人は大声で呼び込みをすることはありません。商品を売る人の手作りの自慢の品を、お客さんと世間話をしながら販売するというスタイルを貫いています。

飛騨の郷土料理といえば朴葉味噌

朴葉味噌とは、枯れた朴の木の葉っぱの上に味噌をのせてさまざまな具材を焼いて食べるものです。冬の寒さは厳しく、漬物樽の中までが凍る事もしばしばだったその昔。いろりの火を調整して、ごとくの上に朴の葉を敷き、凍った漬物を溶かしながら、味噌を加えて、焼いて食べたのがその由来だとか。朴は飛騨の山あいには多く生えています。また朴の葉は比較的火に強く、昔はお皿やアルミホイルのように使われていたとか。味噌と野菜の漬物とのコンビネーションでごはんが進みます。

意外と甘口の味噌なのです

お味噌と漬物だと、塩気がきついように感じますが、麹のうま味を引き出すために、みりんや砂糖で味を整えます。だから朴葉味噌は、見た目の濃い色より、塩分は控えめ。季節の野菜やきのこ、刻んだネギなどシンプルなものほど、おいしくごはんがいただけます。弱火でゆっくり、朴の葉っぱの香ばしさが漂ってきたら、お味噌をかき混ぜて、召し上がれ。

飛騨コンロと呼ばれる四角い七輪を使うとまた風情があります。
そして飛騨牛を朴葉味噌で焼くというのもまた格別です。