トルコの中央部、世界遺産になっているカッパドキア。
不思議な形の、たくさんの岩を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました、健康的な飲み物を飲もう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
トルコの首都アンカラからバスに揺られて5時間あまり。標高1,000メートルあまりの、アナトリア高原のまんなかに、100平方キロメートル近くの広さがある台地です。キノコや煙突のような形をした、奇妙な岩が見渡す限りにそびえる景観はまさに自然の驚異。岩石だけではなくカラフルな地層がむき出しになっているこの不思議な風景は、太古の昔の火山の噴火が作り出したものと考えられています。柔らかい地層と硬い地層が重なり、その後の風雨によって侵食されて生み出された岩石地帯は、気球ツアーなどで世界中からの旅行者を魅了しています。
寒暖の差が激しいカッパドキア。暑い時にも冷たい時にも飲んだり、食べたりするのがヨーグルトです。日本でヨーグルトというと、砂糖やフルーツを入れたりして甘いのが定番。甘くないプレーンなものもありますが、味や固さにさほどバリエーションはありません。しかしトルコのように、よくヨーグルトを食べる国では飲むためだけではなく、料理やスープなどさまざまな用途で使うために、たくさんの種類のヨーグルトがあります。味だけではなく、発酵の仕方や固さなどもさまざまです。
トルコのヨーグルト・ドリンクで最もポピュラーなのは「アイラン」と呼ばれる種類のもの。ファストフードのメニューにもあるほどで、街のあちこちでパックやビンに入って売られています。プレーンでもなく、まして甘味は一切ありません。「アイラン」は塩味。そこに胡椒や青唐辛子を入れて、飲む場合もあります。しっかりとかきまぜて、どうぞ。
羊の肉をよく食べるトルコの食生活には欠かせない飲み物。
ヨーグルト本来の酸味と塩味のハーモニーがクセになります。