アフリカのケニアの南部、アフリカ最高峰のキリマンジャロ。
頂上の雪を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました、野菜中心の朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
日本のおよそ1.5倍の国土を持つケニアは、アフリカ大陸の東側に位置し、赤道が国土を南北に二分しています。インド洋に面したビーチから、見渡す限りに続くサバンナ、万年雪を抱く5000m級の山まで、さまざまな風景があります。やはり象、ライオン、カバ、サイなどなど、数多くの動物を見ることができる「サファリ」が魅力ですが、この言葉はケニアの言葉、スワヒリ語でもともと「旅」という意味なんです。ケニアを訪れる観光客の目的のほとんどは動物サファリ。タンザニアとの国境に近くにあるアンボセリ国立公園はアーネスト・ヘミングウェイが「キリマンジャロの雪」を書いた事で知られています。首都ナイロビから、舗装されていないでこぼこ道の先にありますが、何もないサバンナの途中に、点在するマサイ族の村があり、赤い布をまとったマサイの人々とすれ違います。
沸騰したお湯にトウモロコシの粉を何度かに分けて入れ、へらでかき混ぜながら、力を入れて練り上げた「ウガリ」。日本で言うならば「ごはん」にあたる主食で、見た目にはマッシュポテトに近い感じですが、もう少ししっかりした食感。焼いた肉やシチューなどと一緒に、大きな皿によそってワンプレートで食します。でも野菜と一緒に食べるのが朝ごはんならではでしょうか。朝のおかずの定番は「スクマ」というメニュー。「青汁」の材料などでお馴染みのケールという青菜を細かく刻み、トマトやタマネギと一緒に炒めたシンプルな料理です。といっても、青汁のような苦みはなく、ビタミンやミネラルが豊富。ケニアの人々はお米のごはんも食べますが、この「スクマ」には「ウガリ」が一番あうのだとか。紅茶生産国として世界第3位のケニア。たっぷりと入れた「チャイ」と共にどうぞ。
食べ物はいかにもアフリカですが、飲み物はイギリスとインドの影響を受けているところが、ケニアらしいところです。