ノルウェーのトロンヘイムで行われているノルディックスキーのワールドカップ・ジャンプ男子はきのう、個人第23戦を行い、26歳の伊東大貴(いとうだいき)選手が今週日曜日に続いて今季4勝目を挙げました。1回目に137.5メートルを飛んで2位、2回目にジャンプ台記録となる141mを飛び逆転。今シーズンの個人総合争いで4位に浮上しました。
IAAF(国際陸連)は創立100周年のことし新設する殿堂に入る24人のうち最初の12人を発表しました。1984年のロサンゼルス五輪で4冠に輝いたカール・ルイス、64年東京五輪で男子マラソンを2連覇したアベベ・ビキラ、女性ではジャッキー・ジョイナー=カーシーなどが名を連ねており、今は亡くなられたアスリートも選ばれています。IAAFのサイトには殿堂入りの条件として、オリンピックか世界選手権で2個以上の金メダルを獲得していること、世界新記録の樹立、引退後10年以上経過という3条件が必要と出ています。
日本テニス協会はきのう、東京都内で常務理事会を開き、強化副本部長に1995年のウィンブルドン選手権男子シングルスでベスト8に進出した、松岡修造氏を起用することを決めました。松岡さんは錦織圭選手を輩出したテニスキャンプ「修造チャレンジ」でおなじみですが、それが評価されて、男子ジュニア全般の責任者を任されたとのこと。「もっと熱くなれよ!」。
21世紀枠で春のセンバツ高校野球大会出場が決まった石巻工業高校。東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市からの甲子園出場は64年ぶりで、市民だけでなく宮城県民にとってもまさに「希望の星」となりました。
しかし遠征や応援ツアーなどの費用を賄うためには、寄付金が必要でした。同窓会やPTAの予算は 部活動の被災用品などで使いきり、選手を派遣する予算が全くない状態。しかも市民が大きな被害を受けているため、被災者や地元に負担を強いることも難しい、ということで出場が決まった後の2月16日に同窓会、野球部後援会などで組織する甲子園出場実行委員会を結成しました。
限られた時間の中での県外への呼びかけは、ソーシャルメディアなどでのアピールが中心で、これをきっかけに草の根の募金活動がひろがります。それ以外にも、横浜市栄区が区をあげての募金活動を行いました。
栄区の団体が震災後に石巻市で地域復興支援センターを設置し被災住民と交流をはじめました。こうしたこともあって昨年実施した栄区のイベントに石巻市が出展参加。さらに交流が深まり、その縁で先週末までさまざまなところで甲子園出場実行委員会に対する募金活動が行われました。そして今週になって無事にその寄付金が石巻工業高校に手渡されたということです。
3月に入って当初の予算を、寄付金でまかなえるところまで無事にお金が集まり、あとは選手達の活躍を待つばかりとなりました。春の甲子園は21日からプレイボール。