2012/3/16 アイルランド キルデア

アイルランドのキルデア。ちょうど太陽が地平線から顔を出す時間に東の空を臨んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました、たっぷりの朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はアイルランド東部の小さな街、キルデアです

アイルランドは緯度が高いため夏は避暑地のように涼しいのですが、暖流のメキシコ湾流のため、真冬でも雪はほとんど積もりません。年間を通して気温の変動はあまりなく、牧草の緑が目にも鮮やかなので「エメラルドの島」とも呼ばれます。

首都のダブリンから、車で1時間あまりのドライブで丘陵地が広がり、高原のような気候の土地、キルデアに着きます。
ここには広大な敷地のアイリッシュ・ナショナル・スタッド、「アイルランド国立競走馬育成場」があり、放牧された馬がのんびりと牧草を食んでいます。この育成場にはおよそ100年前に作られた日本庭園があり、ガーデニングの盛んな土地らしく人気のスポットです。

アイルランドの朝食はフルブレックファスト

こんがりと焦げた薄いトーストに、卵料理、ベーコン、ソーセージ、焼きトマト、マッシュルーム、そしてブラック・プディングやホワイト・プディングとおかずが山盛りです。プディングとはデサートではなく、豚の血、雑穀の腸詰のことで、アイリッシュ・ブレックファストには、欠かせないものです。一緒に飲むのはコーヒーか紅茶ですが、紅茶の一人当たりの消費量はイギリスとトップを争います。とはいえ茶葉をポットで淹れるのではなく、ティーバッグで気軽に飲むのがアイルランド流。例えばダージリンのような香りが立つものではなく、しっかりとしたコクがあって、渋味が少ないまろやかなバランスでブレンドされたものが好まれています。アイルランドは日本と同じ軟水の国なので、紅茶にはうってつけの水といえるでしょう。ミルクティーにして、いただきましょう。

3月17日はアイルランドの祝祭日セントパトリックスデー。
世界中で緑色の着物をまとった人々のパレードが行われます。
またアメリカでは、コーンビーフとキャベツの煮物を、この日に食べる習慣もあるとか。