2012/5/25 世界の自転車通勤事情

自転車でお出かけという方も多いと思います。
特に去年の311以降、自転車は通勤などにも注目されています。
とはいえ自転車を巡るインフラやルールが十分整備されていない日本。
自転車フレンドリーなあの国ではどうなのでしょうか。
今日も2カ国をコネクト。

自転車を取り巻く環境は恵まれていますか?

オランダ、ベメル。大橋杏子さん
「環境問題もあって、自転車は、国として常に奨励され、優先され始めています」

日本と違って「ここが良い」と言うところはどこでしょうか?

雇用者(自治体、会社企業)は就労者に対して通勤用の自転車を購入する補助金を出しています。 また、「ラッシュ時は折り畳み自転車に限る」という条件付きですが、鉄道、メトロ等への自転車の持ち込みが可能です。 ほとんどの大きな町では、中心部に車を乗り入れる事が困難なシステムを作っていて、自転車は自動車よりも優先されています。 自転車道は、「車よりも良い環境」の中を「短い距離で繋いでいる」ので、車より速く移動できる場合もあります。 もちろん、駐輪所は数多く設けられています。

自転車に乗る人の心構えは、日本とは違うのでしょうか?

みんな、良い自転車を持っているので、ほとんど保険を掛けています。 自転車の点灯については厳しく、ヘッドランプとリアランプの両方を必ずしっかり点灯しなければなりません。

自転車を取り巻く環境は恵まれていますか?

アメリカ、シアトル。Yoshi Hallさん
「恵まれています」

自転車専用レーンが整備されているようですね?

シアトル市内に関して言えば、専用レーンの長さは約300キロに及びます。 さらに、市バスのすべての車内に自転車を掛けるラックが備わっており、このラックはラッシュアワー時にも使えるので、公共の交通機関と自転車を組み合わせて通勤することができます。 自転車の駐輪場、シャワー、ロッカーも完備していて、自転車通勤を積極的に勧めている企業などもあるようです。 シアトルでは長年、市民、行政とも、環境問題に対する意識が高く、CO2排出量の削減の観点から自転車は理想的な交通手段ということで、市民、行政が普及に力を入れてきた。という経緯があります。