2012/5/4 ドイツ ミュンヘン

ドイツのミュンヘン、旧市街のペーター教会の塔の上で、遠くアルプスを臨んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。できたてのソーセージを食べよう。だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はドイツ南部のミュンヘン

ドイツで最も面積が大きいバイエルン州の州都です。もともとミュンヘンとは僧院、つまり同じ宗派で修業する人々が共同生活を送る場所という意味。それを証明するかのように、およそ300もの教会が市内にはあります。その中でも最も古い教会が11世紀からあるペーター教会。エレベーターはなく、およそ300段の狭い階段をのぼるとミュンヘン市内が一望できる塔の上につきます。天気が良ければ、アルプスの山々まではっきりと見えるのです。

ミュンヘンには朝食専用のソーセージがあります

市内の中心部には、1700年創業の高級食材店「ダルマイヤー(Dallmayr)」があります。
ブランドとなっているコーヒーをはじめ、パン、チーズ、ワイン、そして豪華なお総菜など、様々な食材が揃っています。中でも、味、種類ともに世界一といわれるドイツのハムやソーセージ類の売り場は圧巻です。

ミュンヘンがあるバイエルンの伝統的なソーセージといえば、白ソーセージと呼ばれる「ヴァイスヴルスト」。挽いた仔牛肉、新鮮な豚肉のベーコンが原材料で、ゆでたものをゆで汁と一緒にテーブルに運んで食します。皮を食べずに、新鮮な中身だけを食べるのが特徴で、早朝に作られたものを午前中までに食べるのが一般的。ですからレストランでは、夕食に出てくる事はまずありません。ドイツ国内ではどこでも手に入れる事ができるにもかかわらず、好んでこうした食べ方をするのはバイエルンだけだとか。

バイエルン風の甘いマスタードを添えて、柔らかく焼き上げられた塩味の効いたプレッツェルと一緒にいただきましょう。飲み物はやはり、ミュンヘンならではの白ビールとともにどうぞ。

400年以上もの歴史がある、有名な国立ビールの醸造会社の直営ビアホール「ホーフブロイハウス」は朝9時からオープンで、ビールと共に白ソーセージを食べる人々でにぎわいます。