2012/5/25 レバノン ベイルート

中東の国レバノン。首都ベイルートの中心、エトワール広場。
真ん中にある時計台を見あげて、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。ヘルシーな朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はレバノンのベイルートです

国の西側が地中海に面する中東の国レバノン、南はイスラエル、東から北にかけてはシリアと接していて岐阜県ほどの国土に、420万人あまりの人々が暮らしています。首都のベイルートはフランスを中心としたヨーロッパの文化に影響された佇まいで、活気の満ちあふれる港街。中東における、商業や金融の要所として1970年代初頭には中東のパリと呼ばれるほど栄えました。その後内戦があって、いったん美しい街並みは破壊されましたが、今は平和への力強い努力とともに、復興が進められています。宗教的にも文化的にも多様な価値観を受け入れる都市としてその輝きを取り戻すのは、それほど先の事ではありません。

朝食はベジタリアンで

レバノンの料理は繊細で、とても洗練されています。
肥沃な国土で農業が盛んな事から、一般的な食材としては野菜や豆を多く使います。そして、レモンやオリーブオイル、トマトソース、ゴマなどを調味料として使い、さっぱりとした味わいに仕立てられています。一皿一皿の量は少ないものの、沢山の前菜がテーブルにずらりと並ぶスタイルが「メッゼ」と呼ばれるもの。手間がかかるだけに、おもてなしには欠かせないレバノン名物です。朝ごはんではそんなバリエーションの豊富な「メッゼ」の中でも野菜料理のいくつかをいただきます。茹でたヒヨコ豆に、ニンニク、レモン汁、ゴマのペーストを加えてすりつぶして、塩で味付けした「ホンムス」。日本ではつけあわせとして出る事が多いパセリをメインに、小麦の挽き割りをクスクスのようにしたものとあわせるサラダの「タブーリ」などは朝食の定番。ピタパンと一緒にどうぞ。

今朝はレバノンの「ホンムス」と「タブーリ」でした。
内戦当時、ニューヨークに移住した人々の間から拡がって、現在は欧米でもヘルシーメニューとして人気になっています。