今日6月8日は気象庁が発表している、平年の梅雨入りの日です。
今年はまだ沖縄、奄美そして九州南部までしか梅雨入りしておらず、ちょっと遅めのようです。
傘が手放せないシーズンですが、海外での傘の事情はどうなのでしょうか? 日本のような安い透明のビニール傘などは存在するのでしょうか?
今朝も2カ国をコネクト。
イギリス、ロンドン。小林紀美さん
とにかくロンドンの街はユニオンジャックだらけ。
帽子やフラッグ、マニキュアからフェイスペインティング、頭の先からつま先まで全身ユニオンジャック! すごい人、まさにお祭り状態でした。
しかし肝心なお天気は4連休……雨と雲。さすがに雨に慣れっこのロンドナーですが、今回ばかりは寒さがこたえた!
6月だというのに13度くらいしかなかったんです。
実際に水上パレードを見に行ったお友達からは、「あの冷たい雨が降る中、女王もがんばった!」と数年前とは打って変わって好印象コメント。
先日の一大イベントにもお構いなしに雨が降ってしまうのがLONDON!
今回のパレードでユニオンジャック柄の傘をさしてる人やレインコート姿の人をたくさん目にしましたが、普段街を歩くとき、ロンドナーは多少の雨では傘はさしません。
雨が降ったら雨宿りなんです。ロンドンには無料で入れる美術館や博物館も多いですし、地下鉄は雨宿りにうってつけで、とっても混雑します。
決定的に違うのは雨の種類です。
日本のようなざざ降りの雨はほとんど降りません。
一日中雨という予報も、あまりありません。
ロンドンの雨はしっとりと静かでいて、にわか雨みたいな降り方を想像してもらえれば、と思います。
傘をさすにしてもほとんどが折りたたみ傘。1本8ポンド(1000円)くらいの折りたたみが一番リーズナブルなんじゃないでしょうか。
雨が多いからといって、意外にも安い傘は売ってないですね。
日本のように500円のビニール傘もスタンドでは売っていませんしステッキ型の長い傘を持ち歩いている人もいません。
なので「傘立て」というものはほとんど存在しません。デパートの入り口には日本のように傘のビニール袋はありません。
とはいえ紳士・淑女の国。こだわる人は傘にもとことんこだわります。1868年創業の老舗の傘専門店や、1830年創業の「James Smith & Sons」であつらえる人もいます。
1万円程度の、こうした「こだわりの傘」をさすか、1000円の折り畳み傘か、何ももたないか。ロンドナーはこの3パターンです。
タイ、バンコク。山崎幸恵さん
「雨傘」は、バンコクでも頻繁に使ってます。
オフィス街のシーロムでは、ほとんどのOLさんが折り畳み傘を常備してます。といっても本来の用途ではなく日傘として使うんです。ただいま雨期ですが、スコールがどかーんと降る以外は快晴続き。痛いほどの日差しで気温は連日30度越え、紫外線量は日本の3倍といわれるこちらでは、日傘として使っている人がたくさんいます。日差しをしっかりさえぎるためなのか、こちらで人気の傘は裏に銀色の遮光シート兼防水シートを張った、重くてごっついものです。
スコールの降水量はとてつもないので、いざ降ったら、普通の雨傘では役に立ちません。
ショッピングセンターの駐車場には、スコールの時に傘をさしかけてお客さんを建物まで送ってくれる係員がいるんですが、使っているのは大きなビーチパラソルなんですよ。雨が降ったら、どうせ交通機関もストップしてしまうので、急いでもあんまり意味がないし、あきらめて雨宿りしてしまうのがいちばんです。自然には逆らえません。
屋内に入るときに傘を入れるビニール袋、タイにもあります。 大手資本のショッピングセンターのエントランスには、だいたいあります。
ビニール傘も売ってはいますが、値段がそんなに安くないし、日傘にもならないので、あまり人気はありません。