太平洋に浮かぶ島、グアム島のホテルのビーチ。
海面から昇る朝日を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。地元の朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
古代からミクロネシアのマリアナ諸島にいた先住民、チャモロ族が住んでいたグアム島。
ポルトガルの探検家マゼランが世界一周の航海中の1521年、ヨーロッパ人として初めて上陸し、世界中にその存在が知られるようになりました。その後スペインの植民地として、キリスト教文化が根付きかつてスペインの総督が住んでいたあたりにはスペイン広場があり聖母マリア大聖堂、スペイン橋など歴史的建造物も残っています。19世紀終わりのアメリカとスペインとの戦争以降はアメリカの領土となっていますが、今もなおスペイン広場周辺は、グアムの行政の中心地で、議会や政府機関が集まっています。海水浴やダイビングのみならず、さまざまなマリンスポーツを楽しむために、たくさんの観光客が訪れるグアム島。日本から最も近い海外リゾートといえるかも知れません。
ミクロネシアのマリアナ諸島にはチャモロ族という先住民がいてその料理はグアムの伝統的な料理として、地元の人々が集まる場所では欠かせないものとなっています。
スペイン、アメリカ、東南アジアの影響を受け、全ての料理に「甘さ・辛さ・酸っぱさ」のどれかが色濃く出ているのが特徴。一般的に大家族で生活することから、一度にたくさん作って、大皿から取り分けるスタイルです。
朝の定番はフライドライス、つまりチャーハンです。
アチョーテという薬草の実の出し汁で炊いたオレンジ色のお米「レッドライス」が混ざっているのが特徴です。
目玉焼きと豚肉の缶詰めのスパム、そしてスライスしたキュウリをひとつのお皿に盛りつけて、卵の黄身をつぶしながらどうぞ。
うっすらと味の付いた「フライドライス」ですが、そこにフィナデニソースと言う、醤油ベースのピリ辛ソースをお好みでかけるのが、よりおいしくいただくコツでしょうか。