鳥取県の鳥取砂丘。夜明けと共にようやく明るくなった、足跡がまだない砂丘を臨んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。健康的な朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
鳥取市の中心から車でおよそ20分。 千代川が日本海に注ぐ河口の東側に、一面砂の世界が広がります。
東西およそ16キロ、南北およそ2キロにわたる鳥取砂丘は、面積が550ヘクタールあまり。そして高低差が90メートルと、起伏に富んだ地形をしています。 風が吹くたびに変わる、砂にできる模様の風紋は、まさに大自然が描く芸術といえるでしょう。 まだ誰も足を踏み入れていない早朝に、一面に広がる風紋は、息をのむ光景です。
砂丘の入口から一番高い馬の背と呼ばれる丘まで徒歩で20分。ゆっくり海岸まで歩くと1時間ほど。はだしで歩く観光客も多く、起伏のある斜面を利用して、パラグライダーやサンドボードを楽しむ人々もいます。
日本での「ちくわ」の消費量が一番といわれる鳥取市。
「ちくわ」がごちそうだった江戸時代に、倹約のため考案されたのが、豆腐を原材料とする特産物「とうふちくわ」です。
一般的にもめん豆腐が7割、魚のすり身が3割の原料を練り上げ、細い竹の棒にまきつけて、蒸して作られた白い「とうふちくわ」。食感が普通の「ちくわ」よりも ふんわりと柔らく、大豆の香りが口の中にひろがり、噛むほどに魚のうまみが出てきます。
豆腐の割合が多いため、賞味期限は常温で1日程度しかありません。そのため、かつては広く流通せず、知る人ぞ知る食べ物となっていました。
生のまま手でちぎって、わさび醤油につけてどうぞ。
豆腐がメインの材料という事で「低カロリー・高タンパク」。
とってもヘルシーな食品といえるでしょう。