いよいよロンドンオリンピックまでカウントダウン体制に入りました。
各国の選手団も続々現地入り。
そんな時にはユニフォーム姿を見ることになります。
アメリカはラルフ・ローレンがデザインしたものの、中国製となった事で物議をかもしました。
また日本は高島屋がデザインして、メイド・イン・ジャパンにこだわったものになっているようです。
さて代表選手団のユニフォーム事情はどうでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。
イタリア ローマ。村本幸枝さん
「あまり盛り上がっていません」
イタリアのユニフォームは開会式、競技中、オフを含め、ジョルジオ・アルマーニがデザインをします。
去る5月、15名のオリンピック選手をモデルに、オフ時や競技中のスポーツウエア発表会がありました。
ちなみに、ウエア内側左にはイタリアの国歌が金糸で刺繍されるそうです。
開会式ユニフォームが実際にどんなデザインとなるのかは当日まで見られないようですが、代表チームのAZZURIの青ではなく、濃紺とホワイトを使うと予測されています。
テーマは、本来のアルマーニのデザインの持ち味であるクラシックかつエレガント。
スポーツ選手がもつ美しい肉体や動作の上品さが引き立つさらに強調されるようなデザインを考えているとのこと。
メディアではアルマーニがデザインすることで、開会式ユニフォームのデザインにもメダルが与えられるとしたら『金メダル』になること間違いなし!と自信満々ですし、一般のイタリア人の評判もまずまずです。反対意見、批判はとくに見られません。
アルマーニはイタリアでもっとも愛されているデザイナーのひとりですから。
中国 成都。牧野雄次さん
「全く盛り上がっていません」
中国のロンドンオリンピックのユニフォームですが、情報を調べるのに苦労しました。これも中国のお国柄なのかもしれません。
ユニフォームは、国旗に準じた毎度おなじみの赤と黄色のデザインです。
デザイン理念は、竜年なので、コンセプトは【竜】で、「赤い鱗が輝く」というのがキャッチフレーズのようです。
ファッションに疎い私には、どこが竜なのか、よく分かっていませんが、中国人にとっても毎度あまり変わり映えのしないデザインなのでコメントも余りないようです。
ウチの社員にも聞きましたが、「どうせ赤と黄色でしょ。特に感想もありません。」とのことです。
中国は製造会社のデザイナーチームが行った模様であり、よく分かりません。
ここ10数年変わっていないのですが、李寧ブランドです。
李寧とは、80年代のオリンピックの体操選手で、ロス五輪で金メダルを3つ獲得し、国民的ヒーローになった人です。北京五輪では聖火最終走者を務めました。彼が引退後、自分でスポーツ服のメーカーを立ち上げ、そのブランドに自分の名前を起用しました。
今や、ナショナルチームに採用される程の国家ブランドになりましたが、1997年頃に、ウチの会社で扱おうと思ってサンプルを貰い、日本へ送ったところ縫製や染色があまりにもいい加減で、「雑巾にしかならない」と言われて、断念したことがあります。今から思うと、扱っておけば良かったと後悔しております。