2012/7/27 フランス ストラスブール

フランスの北東部、アルザス地方のストラスブール。
市内にそびえ立つ大聖堂を臨んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。目覚めに甘いものを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はフランスのストラスブールです

パリの東駅から高速鉄道でおよそ2時間20分。ドイツの国境ともほど近く、ライン川に面した港があるので、古くから交通の便がよく、工業が盛んな都市です。

政治的にはドイツになったり、フランスになったりした経緯があるため、言葉もドイツ語とフランス語の両方が通じ、その二つが混ざった独特の方言を話す人も多いようです。ストラスブールとはもともとドイツ語で「街道の街」という意味をフランス語読みしたもの。そのせいか建物の雰囲気や食文化はドイツの影響の方が強いかも知れません。

地元の特別な朝ごはん

フランスの代表的なビールのブランド「クローネンブルグ」の本社や工場もあるせいか、ゆでたソーセージやジャガイモの料理など、ドイツ風のレシピも多いアルザス地方の料理。

そして、ストラスブールのお菓子屋さんやパン屋さんには必ずといっていいほど並んでいる「クグロフ」はこの街の名物です。

王冠のような形をしていて、丸ごとのアーモンドがその頂上に並ぶパウンド・ケーキのような焼き菓子の「クグロフ」。結婚式などの「ハレの日」には必ず食べるお菓子なのですが、その昔、王妃マリー・アントワネットが、朝には好んで「クグロフ」を食べたとされています。朝食はパンとカフェオレだけというフランスの典型的なスタイルが一般的なこの街の人にとっても特別な時や、ちょっと贅沢な気分の時には欠かせない「クグロフ」。苦味が香るカフェオレに浸していただきましょう。

お店によってさまざまなレシピがある「クグロフ」には、塩味のものもあって、薄く切ってチーズをはさんで食べる事もあるそうです。

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