8月にはいって、まさに夏山シーズンです。富士登山もこれからがピーク。「山ガール」に象徴されるように、ファッショナブルな登山ウェアも人気で、「山男」の時代から変わりつつあります。
そんな登山事情については、あの国はどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。
スイス、グリンデルワルト。安東一郎さん
「登山よりも、観光で高い山に登るのがポピュラーです」
標高1,030mのグリンデルワルト。
観光客と登山客は異なりますが、グリンデルワルト村内では毎日1万人前後の宿泊客がいます。
富士山五合目までは観光客が多く、それより高くなると登山客になるのに対して、スイスではユングフラウヨッホのように高い山へは観光に行きます。
標高3,454mのユングフラウヨッホでは、毎日5千人前後の観光客が登山電車で登っています。
アイガー、メンヒ、ユングフラウなどの山への本当の登山客もいますが、正確な数はわかりません。
本格的な登山客による環境被害などは、特にありませんが、観光客が多くなっていることによるゴミの問題や、グリンデルワルト村内に入ってくる多くの車による駐車場不足問題、空気汚染による問題はあります。
アルゼンチン、ブエノスアイレス。竹内佐知子さん
「トレッキングは人気ですが、登山となると日本の比ではなく少ないようです」
今は登山シーズンではなく、シーズンは11月の山開きから、夏の間3月の初めまでです。
アルゼンチンには、南米を走るアンデス山脈があり、南米最高峰といわれている標高6,960mの「アコンカグア」が、北のメンドーサにそびえています。
トレッキングで人気なのは、南のパタゴニア。
チリとの国境、チャルテンにある標高3,405mのフィッツロイ。
山の姿が独特で、個人的にとても好きな山です。
しかし、昨年、イスラエルからきた旅行者による火の不始末から山火事になり素晴らしい景観が一気に焼けただれてしまい、今は立ち入り禁止になっていると聞きました。
山の環境については、登山をしている人の話ではゴミなどはあまり見当たらないとのこと。
むしろ、富士山に2度登った人が、富士山のゴミの多さにはびっくりした、と言っているくらいです。