南米の国ベネズエラ南部にあるギアナ高地。
遊覧の飛行機から絶景の滝を眺めて、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。シンプルな朝ごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
南米とはいえ、赤道の北側に位置し、日本のおよそ2.4倍の面積の国ベネズエラ。雨季と乾季がはっきりと分かれていて、今の時期は雨季なので、毎日スコールがあります。観光名所は、なんと979mという世界最大の落差を持つエンジェル・フォールと言う名前の滝。切り立った台地から、一気に流れ落ちる滝の水は、あまりの落差に、途中でシャワーのようになってしまい、滝つぼはなく、地面を暴風雨のように水が叩きつけます。首都カラカスから飛行機やバス、ボートなどを乗り継いで複数泊のツアーでしか行けない、まさに秘境の中の秘境。世界中から観光客がやってきます。
代表的な朝ごはんといえば、トウモロコシの粉で作った「アレパ」という名前のパンです。
パンケーキもしくはイングリッシュ・マフィンのようなベネズエラ独特のパン。
生地は柔らかくなるまで茹でた乾燥トウモロコシ。これを薄く円形に伸ばして、フライパンで両面を焼くか油でカリッと揚げて作ります。そのため外側はきつね色の焦げ目がついて食感は歯ごたえがありますが、内側はふんわりとしています。
そして中に具をつめて、ハンバーガーのようにして食します。
独特の塩気が強い、南米産のチーズをはさむのが一般的ですが、卵、ハム、ミートソース、豆やアボカドなどを詰めることもありバリエーションは豊富です。
パパイヤやマンゴーなどのフルーツのジュースと一緒にどうぞ召し上がれ。
このパンに挟む食材は「おかず」となるものが一般的ですが、お店などではチョコレートを入れた甘い「アレパ」を売っている事があるようです。