2012/9/21 富山県 五箇山

富山県南部にある山あいの集落、五箇山。涼しい朝の風がそよいで東の空の朝日に向かって、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。採れたての魚の朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は富山県の五箇山です

日本で最も雪深い土地のひとつという風土から、傾斜が急で大きな茅葺きの屋根を持つ「合掌造り」の家屋が寄り集まっています。その特徴的な建築様式は、見た目だけでなく、機能的にも優れていて、夏は涼しく冬は暖かい構造。雪下ろしの必要がなく、天井裏を有効に使えます。南側に隣接している、岐阜県の白川郷とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として、世界遺産に登録されています。
交通の便が悪いからこそ、かえって豊かな自然が手付かずで残されているこのあたり。まるで時間の流れがとまったような、懐かしい場所で、世界中からの観光客を魅了します。

幻の川魚を朝食に

渓流で釣りをする人々が「谷の精霊」とか「渓流の王者」などと呼ぶ、川魚の「イワナ」。サケやマスの仲間です。最近では養殖もありますが、やはり山奥の沢で、天然ものをルアーや毛針で釣り上げるのが、川釣りの醍醐味のようです。天然のイワナが生息する場所は限られています。水質が良いのはもちろん、水温が冷たく、年中流れが安定していること。塩焼きにするよりも、釣ってすぐに、お刺し身にするのが意外な地元での食べ方。五箇山では、イワナの刺し身だけではなく、お寿司が食べられるところもあります。ごはんとみそ汁という日本の朝ごはんのおかずに、どうぞ。

今朝は富山県の五箇山で「イワナの刺し身」でした。

冬を前に茅葺き屋根の補修をはじめる今の時期。民謡の宝庫といわれる五箇山では、この週末から4日間「五箇山麦屋まつり」と「こきりこ祭り」が開催されます。