同窓会には参加してますか? 卒業からの区切りの年ということや、SNSなどで昔の友達と繋がったりなど、きっかけはさまざまです。
さてあの国での「同窓会事情」はどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。
アメリカ、ニューヨーク。中村英雄さん
「同窓会は、 Reunion と Alumni の2種類があります」
Reunion は、同じ学校に同じ時期に通った者同士が、再会すること。
アメリカでは、小中学校の同窓会は、小さな田舎町や町中の子どもたちが同じ学校に行く郊外住宅地以外では、あまり盛んではないようです。
アメリカ人の平均転居インターバルは「7年に一度」と言われてる。転勤だけでなく転職も激しいアメリカなので、なかなか小中学校の同級生を集めるのが難しいようです。また、教員の入れ替わりも激しく、担任を中心とした「再会」も作りにくい面があります。
日本と違って、ホームルームや担任制度が薄いため、クラス単位での行事参加も少なく、学校=クラスの思い出があまりない。
これは高校になっても同じで、大学同様、授業ごとに生徒がめまぐるしく教室を移動するアメリカの高校では学年毎のリユニオンはあっても、クラス単位のそれはまずないでしょう。中高校では毎年、イヤーブックを作るので、だいたい同じ学年に誰がいるとか、学年単位の同窓意識はあります。
なので「イヤーオブ89」とか「イヤーオブ95」とか 卒業年度でリユニオンすることはままあります。これは大学のリユニオンでも同じ。
最近ではインターネットの発達で、卒業年度の同じ人たちを検索する技術が進んできました。
これで、ハイスクール・スィートハートや憧れのホームカミング・クィーンを再発見する趣味もあるようです。
同窓会に「出会い」を期待するのは、万国共通かもしれません。
Almuni は、学校単位で組織されている同窓会組織。
特に、アメリカは私立大学が多いですから卒業生の組織による寄付が学校運営資金の多くの部分を占めます。
有名大学となると各都市にレストランやクラブハウスのある会館を構えて、卒業生会員が限定利用できるようになっています。
マンハッタンでもミッドタウンの一等地に、ハーバードやエール、コーネルといった名門大の会館が軒を並べており、こうしたところが卒業生同士のネットワーキングの場となっています。東京にもハーバード・クラブがありますものね。
インド、ムンバイ。ハリー・チェンさん
「ありますが、とても限られています」
インドは中学・高校出では同窓会はあまり活発ではありません。
やるとしたら卒業して20年、30年後。それでも150人の同窓生がいたとして参加するのは20人ほど。
多くのインド人は若くして結婚、家庭を持つ人が多く、そうした人たちは家族・家庭の外からあまり出ません。
古い繋がりよりも家族が大事、ということでしょうか。
その一方で海外での教育を受けた人たちの帰属意識は高いようです。
たとえば、イギリス・オックスフォード、ケンブリッジ出身者はデリーにオックスフォード・ケンブリッジ会というのを結成していて定期的に会っています。
私もそのメンバーに入っています。