オーストラリアの南に浮かぶ島、タスマニア。
山の中の農園で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。オーガニックな朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
北海道より少し小さい島、タスマニア。
19世紀の建物が残る、島最大の街・ホバートからクルマで数時間。ここに農業をメインにした持続可能な自給自足の生活全体を実践する「パーマカルチャー」の提唱者ビル・モリソン氏の研究所があります。パーマカルチャーとは、パーマネント(Permanent)ととアグリカルチャー(Agriculture)を合わせた造語で、住居の敷地内にさまざまな工夫をこらしたものです。ここには昔からの知恵と、現代の技術を活かし、家の周囲の土地に、無駄なく水路と農作物、堆肥などのリサイクル環境を作り上げ自然の恵みで暮らすライフスタイルのお手本があります。世界中でこの思想に賛同する人々が、今増えています。
ちなみに、ここ日本でもその考え方のベースが数年前から徐々に拡がりつつあります。
オーストラリア本土から離れ、島の1/3が国立公園という大自然だけに、多くの珍しい動植物が生息するタスマニア。タスマニアデビルなど、この島だけの固有種も存在します。そして植物でタスマニアでしか見られないのが「レザーウッド」。梅の花ぐらいの大きさの白い花を咲かせる低木樹ですが、花が咲くようになるまで、70年以上かかるといわれます。その花の蜜をミツバチが集めたものが「レザーウッドハニー」。花から蜜が出るようになるには何と200年もかかるとか。生息している場所も、そこに立ち入る事ができる人も限られていることから、養蜂が盛んなタスマニアでも、この蜂蜜は希少価値が高く、別格の扱いです。
トーストに、香りが高く濃厚な「レザーウッドハニー」をたっぷりとつけてどうぞ。
空気も水もきれいな環境だけに、日本には牛肉をはじめ、南極海で採れた新鮮なサーモンやオイスターなど魚介類もたくさん輸入されています。