2012/11/23 鹿児島県 桜島

鹿児島市の鹿児島港から錦江湾をゆくフェリーのデッキで噴煙が上がる桜島を眺めて、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。さっぱりした朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は鹿児島県の桜島です!!

鹿児島のシンボルともいえる桜島。
面積およそ80km²。クルマだと1時間あまりで1周できます。鹿児島港から桜島港へは、24時間運行しているフェリーで15分。もともとは文字通りの「島」でしたが1914年(大正3年)の大噴火によって大隅半島と陸続きとなりました。
去年は996回、今年は昨日まで824回もの爆発を記録した世界有数の活火山で、灰が降るという被害もあります。しかし土地そのものが温暖なので、温泉や農作物に恵まれ、桜島の麓では5,000人あまりが暮らしています。地球の息吹を間近に見ることができる場所として、観光客にも人気がある桜島には、国内はもちろん近隣諸国からもたくさんの観光客が訪れます。

桜島名物といえばやはり「桜島大根」です

数ある大根の種類の中で最も大きいのが「桜島大根」。
毎年1月末に収穫された「桜島大根」の大きさを競うコンテストが行われます。2003年に優勝し、世界一大きい大根としてギネスブックに登録されたものは重さが31.1kg、胴回り119cmでした。水はけのよい火山灰質の土壌の場所で、手間をかけて育てることで、より大きくすることができるそうです。冬の訪れとともに、収穫の時期が近づいてきました。

一般的な大根より甘みがあって、味のしみ込みが早く、柔らかいのに煮くずれしにくい、という特徴を持つので地元ではおでんに、ぶり大根、そしてさつま汁などさまざまなレシピで食されます。でも朝ごはんにはやはり漬物でしょうか。
薄くスライスして、千切り昆布のダシで漬けた浅漬けの桜島大根と、あたたかいごはんでどうぞ。

桜島で収穫される桜島大根は「ほんじま」と呼ばれるブランドです。
火山灰の土によって、食感のみずみずしさと甘さがでる反面、灰が葉っぱに積もると成育が悪くなるため、地元農家では、丁寧に火山灰を取り除く作業をするのだとか。