タンザニアの内陸部にある、ンゴロンゴロ自然保護区。
野生動物を見るクルマの中で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。暖かい飲み物を飲もう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
アフリカ東部最大の国。
赤道の少し南にあって、インド洋に面しているタンザニア。面積は日本のおよそ2.5倍で、人口は4,600万人あまりです。タンザニアの観光といえば、やはり動物のサファリでしょうか。キリマンジャロのふもと、巨大な火山性のクレーターの真ん中にある、ンゴロンゴロ自然保護区は、動物の移動が限られているため一年中たくさんの動物に接する事ができる、人気の場所です。標高が高く、大きな湖があるので、過ごしやすい気候ですが、朝晩は寒いくらいに気温が下がります。今ではお隣りのケニア方面から移住してきたマサイ族が住んでいますが、イギリス人が定住していた時期もありました。
英語圏のタンザニアでは、イギリス流の食習慣が浸透しており、朝ごはんには欠かさず、紅茶、しかもミルクティを飲みます。そしてインド洋に面していることで、古くから交易によって香辛料が豊富に手に入るため、スパイスが効いたインド式の「チャイ」を飲む事が多く、現地では”朝ご飯を食べる〜”ということを、”チャイを飲む〜”と言うくらいポピュラーです。「チャイ」に入れるスパイスはショウガがベースとなることが多いものの、地域によって、または人によってかなり違います。ただ共通するのは、砂糖をいっぱい入れて甘口にして飲む事。ガツンと甘い目覚めの一杯で、元気がみなぎります。そしてカップ&ソーサーで出す時には、あふれるくらい熱々の「チャイ」を注ぎ、ソーサーにこぼれた分まで飲むという作法が、現地流のおもてなしだそうです。
香ばしく焼いた、小麦粉の薄焼きパンのチャパティや、揚げパンのようなマンダジと一緒にどうぞ。
ちなみにコーヒー豆の栽培でも有名なタンザニアですが、コーヒーは1日の疲れを癒すために、夜、飲むのだとか。