2013/3/1 ニュージーランド ウェリントン

ニュージーランドの首都ウェリントン。クック海峡越しに対岸の島を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。地元ならではの朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はニュージーランド、ウェリントンです

北島と南島という2つの大きな島からなるニュージーランド。 その中央にあたる、北島の一番南側にある首都のウェリントンは、オークランドに次ぐ、およそ20万人の人口の都市です。政治の中心として、議会とすべての行政機関の庁舎があります。そしてエンタテインメントの中心地としても知られます。特に映画産業では『アバター』、『ロード・オブ・ザ・リング』などでアカデミー受賞歴のある映画制作関連会社が有名。手がけた作品にまつわる特殊メイクやミニチュア製作など視覚効果の舞台裏を、小道具、セットなどと共に見学できる、ウェタ・ケーブという一種のテーマパークが人気です。

地元ならではの朝ごはんは缶詰を使います

朝のメニューで普遍的なのはいわゆる食パンですが、その上にトッピングするものがニュージーランドは違います。それはなんと「トマトスパゲティの缶詰め」。そのスパゲティは、5センチぐらいと短く、缶の中でソースを吸って膨張し、伸びきっています。イタリア料理でおいしいとされる「アルデンテ」とは正反対。一般的な調理法は、缶の中味を鍋にあけ、かき混ぜながら温める。そしてトーストしていない食パンの上にすべて乗せるだけ。ふやけたパンと、柔らかいスパゲティがかもし出す、独特のゆるい食感がニュージーランダーにはたまらないそうです。ちょっと甘めのケチャップでソースを作ったような味で、家庭だけではなく、カフェなどの朝食メニューにもあるんです。 「トマトスパゲティの缶詰め」はイギリスやオーストラリアでも売っていますが、特にニュージーランドでは、スーパーの棚にいっぱい並んでいるのを目にするでしょう。ポーチドエッグや目玉焼きの卵料理とともにどうぞ。

この缶詰めの中味を、フランスパンの上にかけて、チーズをのせ、オーブンで焼いてピザパンのようにし、お昼ご飯として食べることもあるそうです。