2013/3/22 世界のNEW STANDARD事情

J-WAVE 春のキャンペーンは「TOKYO NEW STANDARD」。
ここでは東京だけでなく、変わりつつある世界のあの都市の、「NEW STANDARD」について、聞いてみたいと思います。
今日も2カ国をコネクト。

街は変わりつつありますか?

ブラジル、リオ・デジャネイロ。橋詰悦子さん
「変わりつつあります」

どんな変化があるのでしょうか?

最近、特に外国語が耳に入ってくるようになりました。 それと共にパトロールの数も増えたので、治安が良くなったことは私たちにとってもうれしい事です。 それに道のゴミも前より減りました。エチケットが向上してますね。

今年の6月に、Confederations Cupがあります。
日本 vs ブラジル戦は首都のブラジリアですが、決勝戦はリオです。競技場はただいまリフォーム中ですが、新築工事よりも5割も余計にお金をかけて改良しているそうです。現在は芝生を植え付ける所まで進んでいます。電車も地下鉄も利用しやすいように工夫されてますから誰でも楽に行ける様になってると思います。

現地のみなさんの生活はどうでしょう?

町並みが少しずつ美しくなって、今増えている店は化粧品、ファッション、エステ,ヘアサロン,ネイルサロン等身だしなみに関するビジネスが多いです。 そして食の分野でも、前は欲しくても割高なので、あまり売れなかった無農薬有機野菜等を買う人が増えてます。 復活祭になくてはならないチョコレートもより豪華により大きくなって、お店にあふれているのを見て、確かに消費が拡大しているのを感じます。いわゆる贅沢品も求められているのですね。 ですから、貧困層も含め社会全体の意識や消費パターンが底上げされて、先進国のそれに近づきつつあるように思えるところが、経済成長の表れの一つではないかと思いますよ。

街は変わりつつありますか?

シンガポール。赤井亜紀子さん
「変わりつつあります」

何といってもあの大きなホテルは大きいですよね?

綺麗だけど観光はパッとしなかったシンガポールが、観光国家へと変わってきたのは、政府主導によるカジノを目玉にした総合リゾートが大きいです。 45年ぶりにカジノを合法化。マリーナ・ベイ・サンズとセントーサ島にあるカジノ施設は外国人は入場無料で昼夜問わず楽しめます。 シンガポールの象徴がマーライオンだったのは昔。 2年ほど前、同じベイエリアに出来たマリーナ・ベイ・サンズは新たな国の象徴としてホテル・カジノ・ショッピングモール、シンガポール最大の会議展示場・美術館・劇場などで構成されています。地上200メートルにある屋外プールのあるマリーナ・ベイ・サンズに泊まりたいから訪れる観光客も多く、日本人の観光客は2010年から大幅に増加しています。1つのホテルが国のイメージを変えてしまったと言ってもいいですね。 未来に向かって躍進しながら、多民族国家としての情緒をたっぷり感じられるエスニック地区(チャイナ・タウン・リトルインディア・アラブストリート)やローカル色溢れる屋台を大事に残しているところが、またシンガポールらしいです。

それ以外には何か変化があるのでしょうか?

もう一つが人口政策。 世界でも少子高齢化が進む国の1つであるシンガポールは人口・労働力確保の為に積極的に移民を受け入れて来ました。この結果、経済の成長を維持することができました。しかし移民拡大の結果、不動産の高騰、所得格差・仕事を失うという実態を招いています。国民からの反発は強く、一党独裁であるシンガポール政府に不満を募らせています。 2030年までに総人口を3割増やしたい政府は出産奨励策や人口増加に備えて住宅建設を開発する計画を出しています。

「アジアのハブ」として生き残るために外国人を受け入れて来たシンガポール。
シンガポーリアンのアイデンティティは何か?という問いに答えるのはますます難しくなっているようです。