2013/3/29 世界の「出会いのきっかけ」事情

いよいよ年度末最後の金曜日。来週は新年度です。
別れのシーズンでもありますが、新たな出会いのシーズン。
世界のあの国では、どんな場所がそんな出会いのきっかけなのでしょう。
今日も2カ国をコネクト。

出会いの場所はどこですか?

イタリア、ローマ。村本幸枝さん
「友達同士の集まりが多いです」

男性が積極的で「どこでも」という印象ですが?

この頃、イタリアでも草食系が増えている感があります。長年、つき合ったカップルが結婚に踏み切るときも、女性が音頭を取る(どうするのか迫る)ケースが多いようです。 出会いはホームパーティだったり、同じ趣味を持つ人の食事会など。 とくにホームパーティでは、主催者を軸に新しい人を紹介するという目的が多い場合があります。 いつものメンバーで定例会のようにパーティをするわけではないので、必然的に新しい人と出会うチャンスはありますよね。若者たちは学生同士の交流で知り合うとかも一般的です。

出会いは他力本願なところがあるんですね?

「誰か紹介して〜」と友達に伝えておけば、けっこう世話焼きの人たちが会を設けてくれるんですよね。 イタリアは若者至上主義ではないので大人も恋愛に対して積極的。 男女ともに何歳になってもパートナーを求めるので、その分、新しい人と出逢い、くっつくのも早いです。連絡先の交換も、よっぽど嫌でない限り、日本より気楽に交わされている気がします。 私のまわりは「お一人様」が多いのですがイタリアの友人に言わせると、信じられないそうですよ。 裏を返せば、イタリアはお一人様が生きにくい社会なのかもしれません。

出会いの場所はどこですか?

モロッコ、フェズ。松原慈さん
「一般的にはどこでも出会いの場です」

そんなに話しかける機会が多いのでしょうか?

話し好きだし、友人だけでなく他人との会話にも時間をかけているように感じます。とはいえモロッコには北はタンジェからカサブランカ、首都のラバト、私のいるフェズ、マラケシュ、etcとたくさん都市があって、それぞれ雰囲気もかなり違います。 ビジネス官庁街の首都ラバトのカフェと、フェズのメディナでは人の話し方・話しかけ方もまるで違います。

具体的に声をかけられることはありましたか?

フェズのメディナ(町)を外国人が歩いていると、たくさんの人が話しかけてきます。 でも、だんだん周りの人も私が観光客ではないと気がつくと、話しかけ方も少し変わり、元気?家族も友達もみんな元気?と声をかけてきてくれる人が出てきます。 でもときには、若い知らない男の子が「You are so famous, you are like. Coca-Cola!」って言ってそれ以来、街でたびたびCoca-Colaと呼ばれるようになったり、びっくりすることも起こります。

モロッコでは、ほとんど知らない人や知ったばかりでも家に招かれることがとても多いです。
モロッコはたいていの人がお昼ごはんも職場から家に帰って食べます。そのために、13:00-15:00くらいまでオフィスやお店が閉まっています。休息日の金曜はお昼にクスクスを食べます。2、3回言葉を交わすとたいていこのクスクスや夕食に招かれます。そこであっというまに家族みんなに紹介されます。家庭料理がとてもおいしいし、お客さんが来るのが大好きで、どこの家にもサロンがあるので、家で人と会うのは基本です。