地中海に浮かぶイタリアの島、サルデーニャ。
エメラルドグリーンの海を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。シンプルな朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今朝はイタリアの、サルデーニャです!
面積が2万4千㎢の、サルデーニャ島。
四国と九州の中間ぐらいの大きさの島で、石器時代から人類の営みがあったことがわかっています。
メソポタミア文明をはじめ、ギリシャ、ローマ、アラビア、スペインなど、さまざまな国が支配しようとやってきました。しかし起伏のある内陸部の地形や、高い石組みの技術による守りで、島全体が支配されず独自の文化を守ってきました。
イタリアの中の自治州のひとつで、公用語はイタリア語ですが、独自のサルデーニャ語が広く使われています。
食文化もまたイタリア本土とは違って独特です
地中海の魚介類をふんだんに使ったシーフードや、野生の羊を最初に飼いならしたこの土地ならではの羊肉を使ったおかずが、サルデーニャ料理です。
ここでのパンは、小麦粉の生地を50cmほどの円盤状に平たくし釜で焼いたものを、2枚にはがして半分の薄さにします。そしてもう一度パリパリに焼いた「パーネ・カラザウ」が一般的。日もちするので、羊飼いが長い間放牧場で生活をする時に、乾燥した「パーネ・カラザウ」をたくさん持っていったのがその起源。古くから生活に密着した食べ物です。
一般的には水やワイン、トマトソースにひたして柔らかくしたり、粉々に砕いて、スープに入れたりして食します。
もっともシンプルなのは、オリーブオイルをさっとかけ塩と羊の乳でできたペコリーノチーズの粉をふりかけた地元ならではのいただき方でしょう。
もちろん食後には濃いエスプレッソをどうぞ。
果物やホイップクリーム、蜂蜜をかけてデザートとして食べることもあるようです。