北アフリカの国、エジプト。砂漠の中にそびえ立つギザのピラミッドを望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。地元の家庭料理を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
今朝はエジプトの、ギザです!
首都カイロの郊外に位置するギザ。
ナイル川をわたって、地下鉄で行くこともできます。
古代エジプトから存在する遺跡の街。
クフ王のピラミッドをはじめとするギザの三大ピラミッドや、大きなスフィンクスがあることで知られています。世界遺産に登録され、世界中からの観光客で賑わう場所。でも一般的に写真などで見るピラミッドは、砂漠の真ん中でラクダに乗ってはるばる行くというイメージです。しかしそれはあくまで観光用に撮影されたもので、実際にはすぐ近くまでビルが建ち並ぶという都会。朝8時のピラミッドの見学開始時間になると観光客と通勤ラッシュが重なり、バスやタクシーが激しく行き交う、という光景が見られます。
エジプトの朝は豆料理ではじまります
欧米のファストフード・チェーンやカフェが軒を連ねるギザ。
でも地元の人々が朝に食べるのは「豆」が基本です。
小さめの乾燥ソラマメ「フール」の料理が一般的。
まずたっぷりの水でひと晩つけて、やわらかく戻しておきます。
これを沸騰させ、煮立ったところで火を弱めたら、スプーンで押しつぶしながら、更にコトコトと煮込み、水分を切って、ペースト状にします。みじん切りにしたトマト、たまねぎ、ピーマンなどを薬味に塩とにんにくで味を整えた練りゴマ・ソースと共にレモンを絞って食します。味はかなりあっさりめ。ソラマメの他に、レンズ豆やひよこ豆などをつぶして混ぜることもありますが、いずれも薄味です。
苦味が強いドロドロとしたトルコ・コーヒー、もしくはとびきり甘い紅茶とともにどうぞ。
ペースト状にした「フール」は、衣をつけてコロッケのように揚げて食べることもよくあるようです。