先頃発表された大垣共立銀行系のシンクタンクによる、ニッポンの「女子会」の経済波及効果は3兆6,941億円にも上るといわれます。
デフレ経済による不景気の中でも衰えを見せなかった「女子会パワー」。
海外のあの国ではどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。
女子会は盛んですか?
イギリス、ロンドン。小林紀美さん
「日本ほどではないですが盛んです」
どんな女子会があるのでしょうか
ロンドンにもGirl's Event=「女子会」と呼ばれる会はいくつかあります。
Girl's Night とかGirl's Weekend などで日頃のストレスを発散するための「飲み会」「クラビング」そして「いやし」など女子友同士でどこかに出かけるイベントがあります。友達同士だけではなく、知らない女子同士が友達の輪を広げるために遊びに行くというパータン。
アウトドア好きな女子にはハイキングに行ったり、一緒にパンを作る女子会、Girls talk eventもあります。
日本ほどではないというのはどのあたりでしょうか?
日本のように「女性は毎週水曜日1,000円で映画が観れる」というような、男性よりも安い価格で優遇される女子だけの特別メニューというのはあまり聞きません。
やっぱりロンドンは女性同士よりも男性も一緒が楽しいみたいです。
その象徴が「メンズオークション!」その名のとおり、気に入ったメンズをオークションで競り落すというイベントです。
メンズが一人一人、自分と付き合うとこんな特典がついてくるというアピールをします。
女子会は盛んですか?
トルコ、イスタンブール。加瀬由美子さん
「昔から根強いパワーがあります」
昔からの格式ある女子会とはどんなものですか?
女子会と言えば昔から女達だけの集いとして、ハマムでの女子会。
オスマン朝時代、トルコではハマム(トルコ式のスチームサウナ風呂)で身分の高い女性達が召使の女達を引き連れ、食べ物を持ち込み、果物から作る甘いシェルベットというジュースなどを飲みながら、家のこと、世間のことなど語り合います。適齢期の息子を持つ母親は、若い娘のいる知り合いの家族を招待し、嫁の品定めもそこで行ったそうです。文字通り裸の付き合いで、嫁候補の気立てはどうか観察したようです。男は奥方が選んだ嫁候補に「よかろう」と同意するだけ。一家の奥さんの力が絶大だったわけです。
この風習は共和国となった20世紀初めごろには次第に廃れてしまいました。
そうするとカジュアルな今風の女子会とはどんなものですか?
庶民の女性達の女子会は、いまもアジア側の地方都市に根強く残り、「ギュン」という女だけの集まりがどこの地方でも開かれています。
ギュンは「日」と言う意味なので、ご近所でグループを組んだ人々の家で、毎日、持ち回りの茶話会を開いていたそうです。さすがに現代は、週に一度とか10日に一度とか少し間が開いてきたようです。
このギュンでは、単にお茶のみをしているばかりではなく、年長の女性が若い人に編み物、縫い物や料理を教えたり、子育てを応援したり、悩みごとの相談を受けたりします。
それに、ギュンの日にはメンバーがそれぞれに会費を持ち寄り、くじ引きで当たった順に1人がそのお金全部を使う権利を貰います。最初に使った人も、また次の人のために会費を払い続けるのです。
仲間になっている女性達は、冠婚葬祭のときは寄り集まってその家を手伝います。
その意味でトルコの女子会はみんなの結束が非常に固いものがあります。