今週は、日本と世界をUNITEする活動。
今年2月に発生した、南太平洋、ソロモン諸島での地震。
その被災地で支援活動を行う日本人のHidden Story。
現地に回線をつないで、お話をうかがいました。
今年(2013年)2月6日、現地時間正午すぎ。
マグニチュード8.0の地震がソロモン諸島沖で発生しました。
JICAの青年海外協力隊のメンバーとして、ソロモン諸島で活動をする早水綾野さんは、首都ホニアラにいました。
この首都ホニアラのオフィスで普通に仕事をしていました。
実は、首都ホニアラには全然、地震は届かなくてですね、私もあとで日本のニュースで出た映像の写真を見たんですけど、ま、そのとき友人や親からすごくメールが来たんですけど、「これは、みんな確かに心配しただろうな」という映像だったんですけど、ただ実際ソロモンも海域が大きくてですね、震源地がかなり遠くの島のほうだったので、首都には地震は届きませんでした。
しかし、時間の経過とともに、ソロモン諸島のテモツ州で大きな被害が出ていることが判明しました。
沿岸部の村、75村で、6,482人の方が被災。
残念ながら9名の方が命を落としました。
ソロモン諸島に派遣された日本の青年海外協力隊およそ20人は「何かできることはないか」と動き始めました。
日頃からソロモン諸島への支援を続けるAPSDが中心となり、日本救援衣料センターの協力を得て、現地へ洋服を送りました。
その量、実に、ダンボール箱350個分。
「350ってどのくらいになるんだろう?」って、保管場所とかも探さなきゃ行けなかったんですけど、どのくらいの広さが必要なのか分からないまま。本当に自分たちで一生懸命ダンボールを運んで、何とかやりました。
海を越え、洋服が届きました。それを販売して、その収益を寄付しよう。
プロジェクトの準備が着々と進められました。
日本から届いた洋服を販売するチャリティは、ソロモンの言葉で、衣服を意味する「カレコ」にちなみ、「カレコ・プロジェクト」という名前で行われました。
販売イベントが開催されたのは、2013年4月中旬のことでした。
一部、新品も入っていまして、例えば、新品の下着類も入っていて、こちらの方って新品が手に入りにくいので、新品が買えるというのがみなさん喜んでいただいて、あとはTシャツをすごくたくさんいただいて、こちらすごく暑いのでね、Tシャツはたくさん売れました。
こちらはイベントとかが少ないので、ソロモン人も楽しみにしてくれていて、たくさん人に来ていただいて、で、2日間やったんですけど、2日目の朝が激しい雨で「今日は無理かな?」と思ったんですが、午後晴れまして、その雨が上がったらドッとお客さんが入って来て、すごく大盛況な感じで。
2日間の売り上げは、日本円にしておよそ150万円。
目標を大きく上回りました。
実際150万円の売り上げが出て、国家災害管理局に透明性のある形でお金をまわすので、それは、とても大きな成果なんですけど、このイベントをやったことで、こちらにいる。首都にいる方に、遠くの島のテモツ島の人たちをサポートするイベント、「こういう風にできるんだよ」と示せたという事と、テモツ島の人たちに、「日本人が、こういう事をみんなで集まってやった」というのは良いメッセージというか、日本は遠い国ですけど、「私たちも、あなたたちのことを心配して、こういう事をやったよ、やりたいんだよ」というのを、メッセ―ジとして伝えることが出来たかなと思いますね。
最後に、早水さんから日本のみなさんへ、メッセージをいただきました。
必ず、何か、できることがある。
南太平洋、ソロモン諸島で力を尽くす早水綾野さんは、そう語ってくれました。