2013/5/31 MONKEY MAJIK

今週はJリーグ20周年を記念した特別ショートフィルム『旅するボール』の主題歌を担当された MONKEY MAJIK から Maynard さん、tax さんをお迎えしました。


__『旅するボール』、僕も拝見しました。ベガルタ仙台のサポーターであるお父さんがいて、そのお父さんが昔、高校時代の仲間に寄せ書きをしてもらったボールがあったんですが、震災でそのボールがなくなってしまった。そこで娘さんが、もう一度、ボールに寄せ書きしてもらおうと、お父さんの友達をたずねていく……というお話でしたが、この映画の主題歌を担当することになったのは、どんな理由から?

Maynard:企画は事前に聞いていて、そのお話を頂いた時「良い話だなぁ」と素直に思えたんです。
僕自身もベガルタ仙台のサポーターでしたし、震災後から音楽を通して様々な活動を行なっていました。その時、デモ段階だった楽曲「IF」をその映画にプレゼントして、コラボレーションが実現しました。

__ベガルタ仙台の選手やサポーターも映画に出ていましたけど……凄い臨場感でしたね。

tax:時に優しく、厳しく、ですよね。僕もイワテックスタジアムによく行くんですけど、ゴール裏のコアサポーターの人たちを一緒に観戦するんですけど…見づらいんですよね(笑)。でも選手と、その背中を後押しする声援を間近に感じて「本当にこのチームは幸せだな」と思えたんです。選手とサポーターの一体感が素晴らしいんです。

__『旅するボール』の主題歌『IF』どういった思い出作曲活動を行いましたか?

tax:失ったもの…自分では失ったと勘違いしていたものは、本当は見つけられるもの。自分の人生の中でなくしたと思っていたものが継続して(探し続けることで)見つかることはあると思うんです。だから諦めないで欲しい。決して強いメッセージではないんですけれども、そんな想いを感じて欲しいと気持ちを込めました。

__二人にとってサッカーが与えてくれたものは?

Maynard:この映画を見た時、「震災があってお父さんが仕事を失ってしまったから、サッカーを観戦する場合じゃない」という登場人物と同じ気分になったこともあったんです。震災直後は「本当に音楽活動を続けて良いのか」「音楽を聞くこと自体、やめた方が良いのではないか」。余裕がなかったんです。ただ、音楽と同様に、サッカーも人に勇気を与えてくれる。そういうものだと感じたんです。

tax:僕にとっては、サッカーと言ったらベガルタ仙台なんですよね。街とともに成長する姿を見た時「このまま一生サッカーを見続けるんだろうな」って思ったんです。仙台に住み続ける理由の1つにベガルタ仙台があるんですよ。